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コンサート形式オペラって本当に面白い

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    JUGEMテーマ:音楽


     9月23日のアンサンブル・フィオレッティ富山公演においては、後半の「ドンブラコ」が断然好評でした。正直コンサート形式のオペラがここまで面白いとは思いませんでした。それは誰もが予想外のことだったのですが、その要因のひとつに、宇野功芳氏が次のことを心掛けたことをつい先日知った次第です。

     アンサンブル・フィオレッティが「ドンブラコ」を演じる際、歌う時はいつもの合唱と同じように客席に向かって歌うことができるが、台詞になるとつい相方の方を見てしまう。それを客席に対して語りかけるように徹底させた。

    コンサート情報 >>
     この時に実際に感じたことをここに述べましたが、この日のお客は歌と語りにすっかり酔いしれて、「桃太郎」の世界は入り込んでいたのでした。役者の語りはお客に注がれます。つまりお客が台詞を受け取って、まるで自分が相方の役を演じているかのような気分にさせられる訳です。そうした面白さは、この日会場に居合わせた人しか分からないものだと思います。
     この日お客を集めることができなかったのは、私自身に不安があったからです。コンサート形式オペラとはどのようなものか、理解がなかったのです。演技をしないだけ歌や台詞の質が向上するだろう、というくらいは思ってはいたのですが、それでも衣装や大掛かりな仕掛けをして、演技をするオペラに見劣りして当然です。富山においても通常は舞台形式のオペラで上演するものが、エキストラを集められなかったなどの理由でコンサート形式にした途端に、チケットが売れなくなるのだそうです。そうした現状から考えると、「コンサート形式オペラは詰まらない」というレッテルを貼られているようなものです。
     だが実際には、最初に述べた理由で大好評だった訳です。これはフィオレッティの団員も、あるいは宇野功芳氏にとっても予想を遥かに超えるもので、誰もが驚いていたことです。実際この日はお客が少なかったのですが、私はいつもの流儀で指定席にしていたことも、かなりプラスになったと思います。普通に考えるとこのような客も入らないようなコンサートを指定席にするなど、馬鹿げたことです。ところがチケットを売る際にお客を中央に集中させました。ですからお客が中央に固まり、演奏者も歌や語りを中央に集中させることができたのです。もし、どうせ客が入らないと自由席にしていて、お客が分散してしまっていたら、ここまでの名演が生まれることはなかったのではないでしょうか。
     今度11月の神戸公演に対して、楽しみが大きく膨らみました。これまでは雲をつかむようなもので、CDは出てはいても実演の魅力など一度も知ることはできなかったので、自分が主催していながら強くお勧めできませんでした。でも初演を経験した今は、面白いから一度是非聴いてみて下さい、と言えます。まずはチケットをお求め下さいませ。

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      • 2020.10.23 Friday
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      • 23:23
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      コメント
      おはようございます♪
      もう40年くらい前、シュトゥットガルト管弦楽団が清水に来たことがありました。
      客席は4分くらいの入りだったでしょうか。
      すると、指揮者のカール・ミュンヒンガーさんが、客席に向かって「おいで、おいで」と手招きするんです。そうして、お客を前の部分に集めて悠然と演奏を始められました。曲は忘れてしまいましたが、当時高校生だったわたしには、ミュンヒンガー氏の温容とその優雅な仕草は忘れられない思い出になりました。コンサートというと、そのことを思い出します。
       EYASUKOさん、演奏会は入りが少ないなら少ないなりに座席の配置が大事になってきますよね。ですから私は「自由席」というのはチケットを売る人だけの勝手な都合で、実に安易なやり方だと思います。今回つくづくそう思いました。
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