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新鉄道唱歌:実にメリハリの利いたリズム

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    JUGEMテーマ:合唱



     宇野功芳指揮/アンサンブル・フィオレッティの名物のひとつとしてあげられる歌に、「新鉄道唱歌」というのがあります。ハイドシェックがモーツァルト「戴冠式」のカデンツァで使った「鉄道唱歌」多梅稚作曲のものが極めて有名ですが、宇野氏が取り上げているのは、堀内敬三が作曲したものです。氏は「鉄道唱歌」以上に芸術的と言っておられますが、同じ8分の6の曲で、「鉄道唱歌」はずっと2対1のリズムで通しているのですが、そのリズムがなぜか活きていない。曲想が平坦だからだと思うのですが、「新鉄道唱歌」は起伏に富んだ実にメリハリのある表現で、リズムも活き活きとした名作だと思います。

    評価:
    宇野功芳,宮下恵美
    Digital MediaLab.,Inc.
    ---
    (2000-07-25)
    Amazonランキング: 58725位

     さて、この「新鉄道唱歌」は東京から神戸まで25題あるのですが、作詞者の顔ぶれはなかなか豪華です。

    ・1〜5 東海道編前半(東京〜静岡) 土岐善麿作詞
    ・6〜10 同後半(静岡〜名古屋) 西條八十作詞
    ・11〜15 伊勢路 佐々木信綱作詞
    ・16〜20 尾張・美濃・近江路 佐々木信綱作詞
    ・21〜25 近畿編 与謝野晶子作詞

     東海道編に「帝都」だとか「飛行隊」などの戦時色のある表現もありますが、一方では与謝野晶子が大阪城を平和への願いのシンボルとして捉えたりしていて、単なる車窓からの景観を歌っているだけでなく、当時の世相が大いに反映されている作品でもあります。
     宇野功芳氏のCDでは、「夜来香」では東海道編の前後半、「水色のワルツ」では近畿編を聴くことができます。東海道編を通して聴くと、5題目・6題目と静岡が続きます。5題目には「石垣苺」が登場するのですが、今でも石垣でイチゴが栽培されていて、石垣で育てたイチゴの味は上等で、今でもそれを目当てに観光客が集まるのだそうです。6題目は新茶で実に爽やかに始まるのですが、そうしたなかに晩年駿府で過ごした徳川家康の日本人共通の願いが込められています。「新鉄道唱歌」は東海道編が2つに分かれて作られましたので、静岡だけが特に目立ちますね。
     「新鉄道唱歌」は、最近でもフィオレッティのコンサートで必ず取り上げられています。昨年11月の長岡、今年2月の横浜、3月の長崎全てで東海道編前半が歌われております。歌わないのは富山だけですね。北陸路がありませんでしたので。でも極めてリズミカルないい歌だと思います。

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      • 2017.11.24 Friday
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