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月月火水木金金:8分の6拍子は2対1のリズムの組み合わせ

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    JUGEMテーマ:合唱



     軍歌のなかに「月月火水木金金」というのがある。宇野功芳氏はこの歌を「極めて芸術的な作品」と言っておられます。その理由は私も分かりかねていたのですが、本日、あることを発見いたしました。まずは以下の演奏を聴き比べてみてください。

    男声の斉唱
    北島三郎唄
     1題目の「漲る誇り」の部分聴き比べると、明らかにリズムに違いがあります。北島三郎のは何だか腑抜けている感じがしませんか。斉唱の方は楽譜通りに演奏していますが、何だかとてもリズミカルに感じます。2題目の「波、波、波に」はより顕著なのですが、この部分、カラオケで歌うと楽譜を見ないとまずまともに歌えない部分です。
     ここでの音符を調べると、「ナ(1/4)ミ(1/8)ナ(3/4)ミ(3/8)ナ(1/4)ミ(1/8)」と全て「ナ」と「ミ」の長さが2対1になっています。これが全て四分音符と八分の音符の組み合わせにしていないところがミソで、2対1の組み合わせをより効果的に表出している訳です。
     アンサンブル・フィオレッティの演奏も、リズムとしては斉唱の例の通りに歌っています。でも、実はこれ以上に楽譜に対して正確な演奏は、鶴田浩二が歌ったものです。

    鶴田浩二唄

     最初の「朝だ夜明けだ」のところ、フィオレッティや男声の斉唱では「よーあけーーだーー」と歌っているのに対して、鶴田浩二は「よあーけーーだーー」と歌っていて、楽譜上でもこのようになっています。2対1のリズムからすると、斉唱の方がそのリズムに沿っているのですが、作曲家の江口夜詩は、ここだけわざと1対2にしたことも考えられます。斉唱の方が自然に聞こえるのですが、鶴田浩二のもとりたてて不自然には感じません。
     8分の6の行進曲風の歌は、数多くありますが、そのなかでも「月月火水木金金」は2対1のリズムが実に巧みに使われている作品のなのではないでしょうか。

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