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中川岳志主催のアンサンブル・フィオレッティ

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    JUGEMテーマ:合唱



     別に手前味噌という訳でもないのですが、アンサンブル・フィオレッティの富山公演は、他のフィオレッティではまずやらない構成になっています。その一番の大きな理由は、主催者がクラシック音楽の愛好家にあることです。ですから歌謡曲のことをまるっきり知らないのです。ましてや昭和初期となると歌も知らなければ歌手も知らない。知っているのは昭和後期まで歌っていた藤山一郎や美空ひばりぐらいだろうか。でもクラシック音楽の好きな私としては、全然興味もなかったのです。つまり歌に対して強い思い入れがある訳でもなく、曲のポピュラリティを知る訳でもなく、純粋にフィオレッティの演奏を聴いて「いい歌だ」と思うものを選ぶのです。言ってみれば知らない者の強みなのでしょうか。もう一度曲目を以下に並べてみることにします。

    >>コンサート情報

    1ステ:「森の水車」「山のかなたに」「高原列車は行く」「青い山脈」「イヨマンテの夜」
    2ステ:「愛国の花」「めんこい仔馬」「サヨンの歌」「母は青空」「大空に祈る」
    3ステ:「春の唄」「絵日傘」「花の街」「夏は来ぬ」「夏の思い出」「汽車ポッポ」
    4ステ:「すみれの花咲く頃」「マロニエの木蔭」「夜来香」「白い花の咲く頃」
        「津軽のふるさと」「長崎の鐘」
    特ステ:「南の花嫁さん」をみんなで歌う

     比較的まとまっているのが、2ステと3ステですが、3ステは急遽変更になって宇野功芳氏が選んだ意味合いが強いものの、「花の街」がばすれていないのは、きっと私が当初から提案していたからだと思います。これはフィオレッティでは初めてになります。
     2ステの戦時歌謡は、数多いなかからこれらが選ばれているのは、私の好みという印象がかなり強いでしょうか。でも並んでいる歌をよく改めてみると、これらの歌と「南の花嫁さん」は「人と人との触れ合いが生んだ」という共通点があるような気がします。それが家族であったり育てている動物であったり、異国の人であったりといった違いがはあるのですが、主眼が「戦争」よりも「人」にあるような気がするのです。そうした触れ合いを感じ取って頂ければ幸いです。
     1ステと4ステは私の全くのオリジナル。宇野さんに「僕のやらないことをする」と言われてしまいました。富山の人は「立山の姿」を師と仰いで育ってきました。私が幼少の時でさえそうでしたので、これらの歌謡曲を知る世代の人にはなお更そうだと思います。ですから山の1コマひとコマを想起させるような歌を1ステージに並べてみたのです。4ステージは今改めて見ると、フィオレッティの美しいハーモニーを特に楽しめる歌が並びました。最初からそれを目指した訳でもないのですが、だんだんそのようになりました。
     この両ステージは、戦前と戦後の歌が交錯しています。これが宇野さんの全くやらないことです。この頃に生きた人たちは、時代ごと歌を振り返るから、私のようなステージ構成だと訳が分からなくなるのかもしれない。でも私はそういうことが全然分からないのです。ただ時代に囚われないステージ固有の場面というものもきっとある筈ですので、そういうものを是非楽しんで頂けるのではないかと思います。
     いくつかの公演では最後に1曲歌いますが、私が選んだのは「南の花嫁さん」。これも何も知らない人がやるのかも知れない。でも横浜公演での打ち上げの際に、冷静沈着な宇野夫人が感想でみんなの前で、「南の花嫁さんでも最後にみんなで歌えば良かった」と言っておられました。富山を意識してのことかどうかは分かりませんが、なんとなくみんなで歌う雰囲気のある歌ではないかと思うのです。理由は分かりませんが。
     ということで、「富山のフィオレッティ」というのも、是非楽しんで頂ければと思います。

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      • 2017.09.19 Tuesday
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