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ベートーヴェンの名盤:60年代の小石忠男氏から

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    JUGEMテーマ:音楽評論家



     私が学生時代にベートーヴェンの名盤を買う際、参考にしたのは小石忠男氏の選んだものを参考にして、レコードを買っておりました。今レコード芸術誌の交響曲の月評で、何かと宇野功芳氏と比較される小石氏ですが、私はこのようなことがあってか小石氏にも親しみを持っているのです。

     クラシック音楽のレコードを自分で買うようになったのは、1980年代の前半。なのに60年代の雑誌でベートーヴェン特集をやっていたのを目にして、それを参考にしてレコードを買い集めました。この時誰が書いた文章なのか全然意識がなく、後から小石氏が書いた文章だったのだ、と意識するようになったのでした。
     この時小石氏が選んだレコード、あくまで私の記憶の範囲ですが以下に記述いたします。交響曲しか殆ど覚えておらず、正確性にも欠けると思いますが、おおよその傾向がつかめると思います。

    (交響曲全集)
     ・ワルター
     ・カラヤン
     ・コンヴィチュニー
     ・トスカニーニ

    (第1番)
     ・カラヤン
     ・トスカニーニ
     ・フルトヴェングラー

    (第2番)
     ・ワルター

    (英雄)
     ・フルトヴェングラー
     ・ワルター

    (第4番)
     ・クリュイタンス
     ・ワルター

    (第5番)
     ・カラヤン
     ・コンヴィチュニー
     ・フルトヴェングラー

    (田園)
     ・ワルター

    (第7番)
     ・フルトヴェングラー
     ・ワルター

    (第8番)
     ・カラヤン
     ・トスカニーニ

    (第9番)
     ・カラヤン
     ・コンヴィチュニー
     ・クレンペラー
     ・フルトヴェングラー

     フルトヴェングラーはまだ全曲が発見されていませんので、全集が出ていませんでした。録音がA〜Cにランクされていましたが、ワルター、カラヤン、コンヴィチュニーなどステレオのものはA、フルトヴェングラー、トスカニーニのモノーラルはB、フルトヴェングラーのライヴはCとなっておりました。
     これらのうち、コンヴィチュニーとトスカニーニのレコードが、80年代には富山では入手できずに、なかなか聴けなかったのです。特にコンヴィチュニーの第九が聴きたくて。小石氏曰く「カラヤンは終楽章が良く、コンヴィチュニーは第1楽章が圧倒的に優れている」と書いてありましたので。コンヴィチュニーの全集は社会人になってから1990年代に、神戸の中古レコード屋さんでやっと見つけたのです。フォタナレコードのレーベルのもので、一万円しました。この時聴いたライプチィヒ・ゲヴァトハウス管の古雅な音色は、今も忘れません。極端に素朴で力みの全く無い音楽が、却って果てしないスケールの大きさを感じさせたものです。この頃は良くも悪くも、音色や表現を聴けば指揮者やオーケストラが何処かある程度予想できたと思います。
     他の部門の選択は一層記憶が怪しくなりますが、以下の名前が挙がっていたと思います。

    (皇帝)
     ・バックハウス
     ・ケンプ

    (ヴァイオリン協奏曲)
     ・スターン
     ・オイストラフ
     ・フランチェスカッティ
     ・メニューイン

    (弦楽四重奏曲)
     ・ブタペストSQ

    (スプリングソナタ)
     ・オイストラフ

    (悲愴)
     ・ケンプ

    (月光)
     ・ゼルキン

    (熱情)
     ・バックハウス

     LP時代、以上が私のコレクションの指標になったのですが、特に大好きだった「田園」の名盤でワルターの名前を知り、他の作曲家の交響曲もワルターが中心になったのでした。今思うと、ワルターという指揮者を私に教えてくれたのは、宇野功芳氏ではなく小石忠男氏だったのだな、ということになりますね。

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