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富山市議会平成29年12月定例会における政務活動費関連請願:幻の意見陳述

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    平成29年分請願第17号:事後審査による政務活動費の支払いも認めることを求める請願

     この請願は私が出したものですが、実は委員会において意見陳述を希望することを申し出ていました。かなり推敲を重ねたのですが、結局日の目を見ることがありませんでした。実際に希望を出してみて、制度化がないなかではキツいと思いました。何の基準もないところで、議会の品位を損ねることなく、意見を述べるというのは相当に気を遣う必要があるからです。ですからもし許可が下りれば、委員長に対して「拙いところがあれば適宜陳述を止めて下さい」とお願いしたうえで、始めるつもりだったのです。では以下に用意した原稿を掲載致します。

    本請願に関する記事一覧 >>
    「事後審査による政務活動費の支払いも求める請願書」意見陳述

    平成29年12月14日(木) 総務文教委員会にて 中川 岳志

     今般の、「事後審査による政務活動費の支払いも求める請願書」について、意見陳述を致しますので、よろしくお願いします。
     まず私は、3月定例会において、「政務活動費の有効活用を求める請願書」を提出したことは、4月の本選挙で再選された議員の方々は、ご存知のことと思います。そのなかで、「事前審査は限定的に行う」「完全後払いを原則」「第三者機関の早期廃止」を求めましたが、今回は「事前審査」に絞って、請願書を再提出するに至りました。私は先に挙げた3項目の中にあって、「事前審査」に対して最も強く疑問に思ったからです。
     それは昨年度の「政務活動費のあり方検討会」、及び「作業部会」を傍聴したなかで、まず疑問があることを感じ、また紹介議員になって頂いた方々の市政報告会の場でも、発言機会があれば「事前審査が最も気に食わない」といったことを、常々申し上げてきました。理由は請願書にも書いた通り、これによって政務活動費として正しい使い方まで、制限されていると思うからです。
     さて3月の「政務活動費の有効活用を求める請願書」が総務文教委員会で審議されていた頃には、多くの議員が今年度に用いられる予定の運用指針に対して、何らかの見直しの必要性を共有されていたように私には感じられたのですが、改選後に見直しの議論がまるきり行われていないように思えるのは、どういうことなのでしょうか。私はこのことに非常に心を痛めております。本当はこの請願を6月にでも出して、事前審査できない政務活動費の事例も蓄積したうえで、翌年度の見直し議論につなげて頂きたいと思っていたのですが、それがなかなかできずに今日までに至りました。しかし見直しの機運が生まれないなかでここで出さないと翌年度に間に合わないと思い、今定例会での請願の提出に至った次第です。
     3月は「事前審査は限定的に」と提案致しましたが、これですとその線引きが難しいと思いましたので、今回は「事前審査の仕組みは、現行のまま残しつつも、事前審査しなかったものに対しても厳格な事後審査により、政務活動費として支払ったらどうか。」ということでご提案致します。
     事前審査の弊害につきましては請願書において理由に述べましたが、まずは第1点目。政務活動費は、臨機応変に是非使いこなして頂きたいと思います。何かあったらまず使う。そのうえで政務活動費として使えるなら、そこで支払って貰う。それが議員本来の対応であり「政務活動費として使えないから対応しない。」ということは、議員としてあり得ないと思います。
     私が是非、政務活動費として、使って欲しい例を一つあげたいと思います。例えば視察先でボールペンの1本でも買ったらどうか、ということです。ボールペンを買うのが政務活動費として使えるかどうかまでは、私は議員でないので分かりませんが、もしこれが正しいものとして話を聴いて頂ければ幸いです。
     例えば視察先で面と向かって何か尋ねられても、答えづらいことはあろうかと思います。そうした時に小さな小売店に入って、領収書を書いて貰うなどの手間をかけている間に本音が聴けたりする、というのはよくあることです。政務活動費として使うからこそ、領収書を書いて貰う絶好の機会となり得るのではないでしょうか。こうした機転を利かすのも、議員の役割りだと思います。
     そして持ち帰ったその領収書が、また視察先の支援に活かせると思います。政務活動費を使用した領収書は公開しなければいけません。つまりそのことによって、視察先で立ち寄った商店の名前や住所も一緒に公開されます。もし政務活動費として使用しなければ、こうした公開も有り得ません。露骨な広告ではなくさり気ない気配りにより、視察先で小売店が頑張っている姿を、市民の目に触れて貰うことができると思います。
     さて現行でこうした領収書を持ち帰ろうとした場合には、視察前に「現地でボールペンを買う為の事前審査」というものが必要になると思いますし、視察先で議長に「ボールペンを買っていいですか。」と電話で尋ねるのも、現実的だとは思えません。ボールペン1本というのは極端な話だったと思いますが、政務活動に必要なものが、突然現地で必要に迫られることは、普通にあり得ると思います。
     次に、セキュリティの問題に触れましたが、これは3月の請願提出時には、私は気付いていなかった視点です。市民どうしの話し合いのなかで、政務活動費の運用指針について触れたところ、「事前審査の内容は他に知られてはならない。」と言われ、その言葉に私なりの気付きがありました。そこでまず事前審査の流れを、事務局の職員に問い合わせ致しました。当局に事前審査の内容が漏れることはないと思いますが、事務局の職員は目にすることができ、その職員には当然上司の方も居られます。そのあたりは事務局内で、事前審査に関する機密保護がどのように行われているのかが、不安に思えました。また例え規律が守られたとしても、守るべき機密事項が増えること自体、職場環境に悪影響を及ぼすことはあり得ます。ですから保護すべき機密事項を不必要に他者に押し付けない、といった配慮も必要かと思います。
     他の会派には、セキュリティの配慮がなされているように見受けられましたが、会派内の他の議員にまでの配慮はないと感じました。もし会派内の議員で家族や身近な方に、当局の職員などが居られた場合、例え会派内であっても事前に知られたくない、といったことはあろうかと思います。逆に同僚議員のそうした動きは、「事前に知りたくない。」のであり、知ってしまった為に却って板挟みに遭う、といったことも考えられます。
     議長に報告すれば、事前審査なしに政務活動費を使える、ということになっているようですが、同様に議長に知られたくない、という場合も当然にあり得るでしょう。つまり事前に知られたくない政務活動について、事前審査が耐えられるものになっているかどうかは、私には疑問を感じざるを得ませんでした。
     次に第三者機関の事前審査について、ご意見致します。今は週に1度2人ずつ公認会計士が行なっておられるようですが、もし臨機応変に政務活動費をより積極的に使おうとなると、とても週に1度では間に合わないと思います。そうした際に事前審査の頻度が増えて、5・6百万円のものが、1千万、2千万になりはしないか、それを心配しております。事前審査をできるだけしないようにして、週に1回は1人だけ、やがてはやらなくても良くなるという方向で、公認会計士の負担軽減に努めて頂きたく為にも、事後審査に力点を置く必要があると思います。
     私は3月の請願からずっと、政務活動費は正しく且つ積極的に使って欲しいと、言い続けております。事前審査なしに政務活動費を使用する、ということは事後審査で弾かれるリスクを議員自らが負うことに他ありません。そこまでしてでも対処が必要な時にするのが、議員の努めではないでしょうか。そのことを是非お考え頂きたいと思います。
     政務活動費の細やかな使用を公開することは、「市民に政務活動費の使用をチェックして貰う。」という意味において、大事であることは言うまでもありませんが、私がそれ以上に重要だと思うのは、議員活動の足跡を残す、ということにつながる点です。市民が議員の活動をより深く理解することで、「議員さんがこれだけ頑張っておられるのだから60万貰って当然だよね。」、このようなことを言ったら他の市民から袋叩きに遭うかも知れませんが、「70万も」と市民の方から言って貰えるようにすることにも、是非努めて頂きたいです。
     最後にこの請願は「事後審査の仕組みを検討する」ことをお願いするものです。それは検討することで、事前審査しなかった政務活動費の使用に対する、何らかの手当てを見い出すことにつながると思うからです。そして今から始めないと翌年度には間に合わないことも、是非考慮して頂き、審査の程をよろしくお願い致します。

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