反対討論:江西照康(自由民主党)
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平成29年分請願第18号:政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止に関する請願
(ネット配信動画)
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富山市議会」→「4. 本会議インターネット中継」→「会議名で探す」
→「平成29年12月定例会」
→「12月19日(火):本会議(委員長報告・質疑・討論・採決ほか)」
→「第2 平成29年分請願第16号から平成29年分請願第18号まで(委員長報告・質疑・討論・採決)」
委員長報告開始:-1:37:00〜
本反対討論:-27:30〜
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平成29年分請願第18号「政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止に関する請願」に対する、反対討論を自由民主党より行います。昨年政務活動費の問題が発生したことを受け、「政務活動費のあり方検討会」が昨年の9月14日を第1回の開催として、28年度に延べ9回開催されております。そして今年の2月3日にその第7回目が開催されておりますが、この日の参加会派は自由民主党、公明党、自民党新風会、会派光、民政クラブ、社民党、共産党であります。議論の末、第三者機関のあり方の検討については、政務活動費で支出すること、設置主体は会派側に置くことで決定することにあたり、異議なしという結論に至っていることが、議事録に記載されております。
本請願は、公認会計士が専門家ではないこと、会計士に依頼すると費用がかかること、政務活動費を使うのに異論を唱える議員が居たこと、第三者委員会を通しても責任は議員と会派にあること、チェックは議会事務局がすればいいのではないかということ、またインターネットで市民がチェックすれば済むのではないかということを理由に、政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止を求めるものであります。さてみなさん、こんな私たち議員にとって都合の良いお話をされる市民は、果たして皆さんの周りに沢山いらっしゃるのでしょうか。皆さん自身の周りにいる、皆さんの瞼に浮かぶ市民の皆さんを想像してよく考えてみて下さい。少なくとも私の周りには居ません。仮に居たとしても、今は議員自らが厳しく律する必要がある時期なのです。易きに流されてはならないのです。
横に座っている当局の皆さんは、私たちの永遠に続く話を聴いて、何を思っておられることでしょう。私は心配です。今も私たちの出した政務活動費の事後チェックをして、第三者機関に合わせ、立て直しの為に、私たちと汗を流し、時には私たちに耳の痛いことを言ってくれている議会事務局は、何を思うことでしょう。本来、資本市場の番人とも言われ、大変高度で多忙を極める日本公認会計士協会北陸支部の有志の先生方が、富山市議会の立て直しの為に、一肌脱いで下さりスタートした第三者機関による審査に対し、こんなにも僅かな期間で見直しを口にするなど、無礼極まりありませんか。紹介議員の皆さま、今からでも遅くはありません。自分の頭でしっかりと考えてみて下さい。中身を問わず引用することは私は余り好きではないのですが、本請願の紹介議員の皆さまは、早稲田大学マニフェスト研究所の中核市の議会改革度が下から2番の47位であると日頃は問題にされてはおられませんか。この早稲田大学マニフェスト研究所の政務活動費に関する3つの提言はご存知ないのでしょうか。1つは政務活動費は必要。2つに領収書までネット公開する。そして最後の3つ目は、公認会計士や税理士などの第三者によるチェックの仕組みを導入することとなっているのです。自分で考えることもせず外部の意見に惑わされていれば、こんな矛盾にも気づかないのでしょうか。
自分が多くの有権者の皆さまの指示を受け送り込んで頂いた会議の場で決定されてきた議論結果を、その中身に目新しいことが記載されている訳でもないのに、請願を見た途端に請願者の方と議論を尽くさず、紹介議員に名を連ね賛同しているのならば、請願を出さない圧倒的な市民の皆さまの声はいったいどうなるのですか。
良識ある議員の皆さま、自分の頭で考えどうすることが正しいのか、今一度しっかり検討して下さい。議会改革を諦め、市民の皆さまに卑怯な姿を見せることだけは止めましょう。厳しくとも暫くは、第三者機関の審査を継続し、クリーンな市議会を目指そうではありませんか。議員の皆さまの良心に訴え、以上本請願に対する自由民主党の反対討論と致します。
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