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富山市議会平成29年12月定例会における政務活動費関連請願の賛成討論(その3)

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    JUGEMテーマ:地方議会



    賛成討論:赤星ゆかり(日本共産党)

    (対象の請願)

    平成29年分請願第16号:政務活動費の議員個人への完全後払いに向けた請願
    平成29年分請願第17号:事後審査による政務活動費の支払いも認めることを求める請願
    平成29年分請願第18号:政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止に関する請願

    (ネット配信動画)

    富山市議会」→「4. 本会議インターネット中継」→「会議名で探す」
    →「平成29年12月定例会」
    →「12月19日(火):本会議(委員長報告・質疑・討論・採決ほか)」
    →「第2 平成29年分請願第16号から平成29年分請願第18号まで(委員長報告・質疑・討論・採決)」

    委員長報告開始:-1:37:00〜
    本賛成討論:-1:03:15〜

    他の討論等一覧 >>
     ただいま議題となっております平成29年分請願第16号「政務活動費の議員個人への完全後払いに向けた請願」、第17号「事後審査による政務活動費の支払いも認めることを求める請願」、第18号「政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止に関する請願」以上3件について一括して、日本共産党の賛成討論を行います。
     そもそも、請願は請願者が主権者です。また請願者のみなさんが悩みに悩んで推敲され、寝ても覚めても考えて何度も書き直され、提出された請願文です。請願者のお一人は、「政務活動費の現在運用中の新運用指針について、一度も市民が意見を述べる機会がなく、しかも選挙後に手直ししていない。これでは市民から意見が出ない方がおかしいですし、議会側が問おうとしなければ、請願という形で訴えるよりない」と語っておられます。
     ところが、この間の市議会での請願に対する議論は、請願者不在になっていると感じています。「議会が議論して決めたことをやっているのだから、市民は口出しするな」というのでは、以前の富山市議会と同じではないでしょうか。私は思い出しています。議員報酬月額10万円引き上げを、多くの市民の反対を無視して強行した昨年6月議会のあの時を。またまた市民の声が届かない、富山市議会になっていい筈がありません。
     日本共産党は昨年から、「政務活動費のあり方検討会」において、第三者機関は公募市民も含めた市民目線でのチェックが大事だと、そして運用指針など議会でどこまで改革を進めたのかを説明し、広く市民のご意見を聴くべきと主張して参りました。しかし残念ながら現在までに、そのような機会は作られていません。
     また、「議会改革検討調査会」において、請願者の意見陳述の制度化を提案しましたが、残念ながら「現状通り」とされました。総務文教委員会において請願紹介議員の一人の上野議員から、請願者が意見陳述を希望していると提案されましたが、自民、公明が反対され、意見陳述も許されませんでした。これでは、市民の声を聴かないことに、必死になっているように映ってしまいます。
     そもそも請願権は憲法第16条に、何人も、つまりどんな人も請願を平穏に行う権利が保証され、請願をしたために、いかなる差別待遇を受けないことが保障されています。請願をしたことに対して非難したりするようなことは、請願権の侵害にあたる行為です。大事なのは、請願の趣旨に賛同できるかどうかなのです。請願の理由まで、議員の思想や表現とピッタリ正解な請願文書なんてあり得ません。請願者が主権者で、議員は権力者側に居るのであり、主権者の請願を権力側に居る議員が、請願文を議員の気に入るように一字一句直させたりすることは、憲法第21条の2に禁止された検閲となってしまうので、行ってはなりません。
     委員会審査では、請願を紹介したことを問題視して、紹介議員を批判するご意見がありましたが、請願は憲法と、たった6条からなる請願法にもとづき、国会法と地方自治法だけが紹介議員を必要としていますから、そもそも市議会における紹介議員は請願者と市議会の橋渡し役である、ということを皆さんお忘れになってはいけません。請願の趣旨に賛同できるのに、誰も紹介議員にならなければ、市議会として市民の請願権を保障できなくなってしまうではありませんか。
     さて、請願第16号は、議員への政務活動費の支払いは、会派への先払いを廃止し、市から本人への完全後払いを原則とすることに向けた請願です。
     昨年から発覚した一連の政務活動費の不正取得は、会派に議員の人数分先払いで支給された政務活動費を、返すのはもったいない、余さず使い切ろう、貰い切ろうという意識が働いて、他の議員の分まで余裕があったら融通してくれと、白紙領収書まで使って領収書、案内文書、様々な添付書類も偽造して行われてきました。議員個人への完全後払いにすれば、使わない議員の分を会派や他の議員が使い切ろうとすることも防げます。
     請願者は、新たな運用指針を始めとする改革の取組みにご理解を示して頂きながらも、「果たしてこれで政務活動費問題が根本的に解決され富山市への市民の信頼が取り戻せる事になるのかどうかについては、疑問なしとは言えません。」と述べられています。こうした市民の批判と提案を真摯に受け止め、請願を採択して、議会として直ちに議論を開始するべきです。
     次に、請願第17号の趣旨は、「事前審査を行わなかった政務活動費に対して、厳格な事後審査により政務活動費が支払われる仕組みを検討して頂きたい。」ということです。現在の新しい運用指針では、「第三者機関の事前審査を得る暇がない、急を要する政務活実施における事務手続きが定められ、事前審査は会派内審査のみとし、第三者機関及び議長へは届け出のみで実施可能とする。」とされています。
     しかし現実には、政務活動費を充てることができる経費であっても、例えば学習会や研修会などに参加した時、会場で書籍を購入するとか、機敏に現地調査に出掛けて駐車場代がかかったとか、出先でコンビニで資料をコピーするとか、請願者のご指摘の通り、特に少額のもの等は、事前審査、事後審査の膨大な手続き作業が負担なので、自腹となっているものが少なからずあります。
     セキュリティの問題では、「議員活動の内容が事前に漏れてはいけないことは言うまでもありません。」という表現に賛同できない、というのであれば、これは請願者の表現の自由ですから、そこに拘るべきではありません。例えば大人数の会派内で、他の議員の地元を調査したいとか、他の議員の政治資金を調査したいとか、我が会派内ではそういうことはありませんが。事前に誰にも知られない方が動き易いという活動が、今後も一切ないとは言い切れないと思います。
     請願者は、多様で柔軟、機敏な、様々な議員活動を想定しておられ、本当に議員に対して、政務活動費を活用した活発な活動で、市民に役立って欲しいという願いが伝わって参ります。
     そして、第三者機関に対する政務活動費の使用の観点からは、富山市議会が過去に政務活動費を正しく使えなかった為に、公認会計士による第三者機関を設置して、年間500〜600万円の税金による政務活動費を支払って、審査して貰わなければならないことは、私たち議会側が「無駄遣いじゃない」と言っても、市民から見れば「無駄遣い」と映るのも当然ではないでしょうか。これは次の請願第18号でも同様です。
     4点目に、請願者は3月議会には第三者機関の早期廃止を含む請願を出されており、事前審査の負担を軽減しつつ、第三者機関そのものの早期廃止を検討して欲しいということと、何ら矛盾するものではありません。
     次に、請願第18号は、政務活動費の審査を、公認会計士による第三者機関に依頼することを早期廃止することを求めています。不正を許さない最も厳しい審査をという意味で、公認会計士による第三者機関が設置されましたが、それがいつまでも必要なものでないことは、設置前から合意済みです。「政務活動費のあり方検討会」座長からも、早期になくしたいとのご発言もありました。
     請願の最後に、「政務活動費の本来の主たる用途は、市政の研究調査です。公認会計士への費用に政務活動費を充てることは、議員の調査研究費用を圧迫することになり、それは議員自身だけでなく、よりよい市政を望む市民にとっても望ましいことではないと考る。」と述べておられますが、全くその通りだと思います。
     この間、富山市議会として、インターネットやケーブルテレビによる議会中継の実施や、委員会の会議録のネット公開、議会だよりの改革など、市民に開かれた議会改革を進めてきました。何の為に議会改革の議事を公開しているかというと、議会での議論を見て、市民がいろんな意見を持つ、それをまた出して頂いて、また議会が議論する、市政への市民参加のサイクルとして欠かせないからです。それこそ議会としての「Plan」「Do」「Check」「Action」PDCAサイクルによる議会改革検証の一環ではありませんか。
     市民が議会改革について賛成して下さっている今だからこそ、市民の声に直接、ちゃんと答えなくてはいけないのです。それを議会全体の力にしていこうではありませんか。
     以上、3件の請願を採択して、議会として直ちに検討に入るべきとの立場から、賛成討論と致します。

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