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富山市議会平成29年12月定例会における政務活動費関連請願の賛成討論(その1)

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    JUGEMテーマ:地方議会



    賛成討論:大島満(フォーラム38)

    (対象の請願)

    平成29年分請願第16号:政務活動費の議員個人への完全後払いに向けた請願
    平成29年分請願第17号:事後審査による政務活動費の支払いも認めることを求める請願
    平成29年分請願第18号:政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止に関する請願

    (ネット配信動画)

    富山市議会」→「4. 本会議インターネット中継」→「会議名で探す」
    →「平成29年12月定例会」
    →「12月19日(火):本会議(委員長報告・質疑・討論・採決ほか)」
    →「第2 平成29年分請願第16号から平成29年分請願第18号まで(委員長報告・質疑・討論・採決)」

    委員長報告開始:-1:37:00〜
    本賛成討論:-1:28:30〜

    他の討論等一覧 >>
     ただ今議題となっております平成29年分請願第16号、第17号、第18号「政務活動費に関する請願」3件につき、一括して賛成討論を致します。先月末に40年ぶりに、兵庫県豊岡市を視察する為、城崎温泉に行って参りました。本当に行って参りました。志賀直哉が「城崎にて」を上梓してから丁度100年、かつては鄙びた温泉街も、今では土日に予約が取れない程の活気を見せております。これまで歯牙にもかけなかった温泉女子や、インバウンド効果により、まるで「風の盆」の夜のような賑わいでございました。
     あの日を境にして城崎温泉を始め、この世の中が、世の中が変わりました。本人の意図とは全く違っていましたが。3年前の7月に記者会見に号泣記者会見を開いた兵庫県議会議員が、パンドラの箱を開けてしまい、政務活動費というお金に色がついてしまったのであります。その後の展開については、皆様ご承知の通りでございます。
     富山市議会も議会改革に取組み、現在も「議会改革検討調査会」において、全会派あげて取り組んでおります。明日も2名の先生から、議会基本条例についての講義が予定されています。
     9月議会において、江西議員の討論のなかで述べられた「議会が変わる為には、議員が変わる、会派が変わるを積み上げられなければならないのです。今からでも、いまだ条例がなくても、自分から変えていく気持ちが必要なのです。自ら変わらなければ議会は変わらないのです。」この言葉を聴いて、9月議会に議会基本条例について請願を提出した請願者達は、残念ながら採択はされなかったものの、議会や議員の決意を知り、改革が進んでいるときっと安心したのではないでしょうか。
     さて、今回の政務活動費についての請願は、今12月定例会で提出しなければ、予算審議で忙しい来年3月定例会では、きっとご迷惑をかけ、また来年度もそのまま制度が変わらないのではないか、間に合わないのではないかと危惧し、敢えて提出したものであります。今年6月を最後に開催されていない「政務活動費のあり方検討会」の審議を待ちわびていたのですが、止むを得ず請願提出に至った訳であります。決して議会軽視、委員会否定などと決めつけるような行為ではありません。
     3つの請願は事前にすり合わせたものではないので、事前審査の廃止を求めながら、それを前提に理論を組み立てている為、一見矛盾しているのではないかと誤解されるかも知れませんが、決してそうではありません。よく読み込んで頂ければ、いかに政務活動費を無駄なく、使い易く活用して頂きたいかという、市民の思いが全て根底にあります。実質後払いという先払いの為に、無用な労力や費用をできるだけ速やかに変えて欲しいとの思いから、請願をしたのであります。
     また、絶えずいいものにしていこうという思いは、議員も市民も同じであり、議会制民主主義に対する自己否定や自己矛盾ではないのであります。
     この度、請願を附託された委員会では、効率的な観点から請願全文の朗読もなく、請願者本人の申述も反対多数で認められませんでした。せっかくの市民の声を直接聴く機会を失ってしまったことは、「強引な意見の封印は一切ありません」と、9月議会の討論で聴いていただけに、本当に残念でした。
     先月、全国市町村国際文化研究所において、全国市町村議員対象に一泊研修会があり、議会改革を考えるテーマの研修に、参加致しました。富山県からの参加はただ一人でしたが、大いに勉強になりました。昨夜、政治をテーマにした「民衆の敵」という番組を、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、視聴率で苦戦しているこの番組の監修をしていたのが、麗澤大学地域連携センター客員研究員の松野豊氏であり、その時の講師として先生が強調されたのが、「議会改革は自分改革である。」
     議会改革というと「自分はこんなに良い提案をしたのに、周囲、他の議員がOKしてくれなかった。だからウチの議会は駄目なのだ」的な発言をして嘆く人が多く居る。でも、逆側の立場からみると、貴方の提案を聴いて周囲、議員、執行部が納得して、動くほどのものではなかった、ということであるとも言える。つまり、相手を批判するということは、自ら議会という組織に対して、提案力と説得力に欠けていますと、自ら触れ回っていると同じことだとの言葉には、なるほどその通りだと納得致しました。
     この請願3件に、是非賛成をして頂くことをお願いするとともに、反対討論に対しても、謙虚に耳を傾け、その理由をしっかりと聞き逃さないようにしなければならないと、思っております。
     ここ半年にいたる一般質問のレヴェルが随分上がっている、と感じているのは私だけでしょうか。おそらくネットでご覧の市民の方々も感じている筈です。調査研究の成果が現れており、政務活動費が有効に使われていると、実感をしております。自由民主党会派議員により、細入地域における公聴会を開催されたことは、その後の質問にもつながっており、大変素晴らしい企画であり、これからも、益々数多くの活動をされることを心から願っております。私も機会があれば、是非参加したいと思っております。
     そこで請願第16号「議員への政務活動費の支払いは、会派への支払いを廃止し、市から本人への完全後払いを原則とする」ことについて、賛成討論を致します。すぐに変更することは、かなりハードルは高いとは思いますが、会派加算がなくなった今なら可能となりました。会派に入ったお金を分配するという考え方ではなく、議員1人ひとりに支給される限度額15万円に対して、経費を積み上げて精算するという発想が必要だと思います。決して渡し切りではありません。会派には、人件費や事務所費などの共通の経費はありますが、議員個人やグループ毎の支払いもあります。ここは原点に立ち返り、議員1人ひとりの支払いとすべきと考えます。
     次に請願第17号「事後審査による政務活動費の支払いも認めることを求める請願」についても賛成討論致します。請願者は本年3月の請願から一貫して、「政務活動費は正しく、且つ積極的に使って欲しい。」と言い続けております。「事前審査なしに、政務活動費を使用するということは、事後審査で弾かれるリスクを、議員自らが負うことに他なりません。そこまでしてでも、対処が必要な時にはするのが、議員の努めなのではないでしょうか。そのことを是非議員に考えて頂きたい。」と、直接請願者は、申述したかったのであります。
     また、公認会計士と締結した富山市議会政務活動費に係る審査等業務委託契約第15条に、機密の保持規定はありますが、政務活動を行ううえで、法律の専門家は必ず、事前審査の内容は他に知られてはならないと懸念しております。通常の政務活動では、事前に知られてまずいものはまずありませんが、何を調査しているか知られたくない重大な政務活動が、これからも絶対ないとは言い切れません。人に知られたくない政務活動なら、事前審査を受けずに政務活動費を使わずやれ、という批判もあるかも知れませんが、本末転倒であります。政務活動費を使ってこそ正当な政務活動と言えるのであります。過去において情報漏洩があった以上、法律専門家が指摘するのも、尤もであります。この点においても、事前審査なしの支払いを認めるべきであります。
     最後に、請願第18号「政務活動費の審査に関わる第三者機関の早期廃止に関する請願」について賛成討論致します。先に述べた公認会計士との業務委託契約は、本年6月30日に締結され、議員1人当たり月1万、合計ひと月38万円を支払っており、原則毎週1回の審査で、2人の公認会計士に対し、半日当たり2人に約10万円を政務活動費から支払っております。これが高いか安いかはおいておいて、事前審査、事後審査を経て支払われた政務活動費が、全て政務活動費として認められるかどうかは、別の問題です。
     議会事務局や監査委員が認めた支払いについて、返還請求の訴訟を提起され、現在も係争中であります。公認会計士の先生自らが発言されているように、政務活動費が適法かどうかは、最後に裁判所の判断を待たなければなりません。その重い責任を議員自らが負うことなしに、公認会計士の責任に任せてしまうようでは、酷ではないでしょうか。また、議員個人も議会事務局にもノウハウが蓄積されることなしに、いつまでも公認会計士に頼ることは許されません。
     新しい制度が始まったばかりで、変えることは拙速であるという誹りを受けるかも知れませんが、「鉄は熱いうちに打て」との諺のように、富山市議会が新しい歩みを始めてから約1年。改むるに憚ること勿れと申し上げ、フォーラム38の賛成討論と致します。

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      • 2018.01.17 Wednesday
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