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富山市議会9月定例会:請願者は何を言いたかったのか

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    JUGEMテーマ:地方議会



     今定例会は私からは特に請願を出しません(正確には出せません)でした。ただ傍観者として眺めることにしているなかで、本日から委員会が始まりまして、他の人が書いた請願がどのように審議されるかについて、傍聴することに致した次第です。委員会の日程は以下の通りです。

    富山市議会のホームページ >> 3.会議の案内 >> 委員会の日程
     このなかで請願・陳情の審査は以下のようになっているようです。

    ・9月19日(火) 建設委員会
    ・9月20日(水) 厚生委員会、議会運営委員会
    ・9月22日(金) 総務文教委員会

     それぞれ10時より開始され、議会運営委員会は10時から始まる常任委員会終了後になります。本日は建設委員会を傍聴致しました。請願の件は以下の通りです。

    ・「おでかけ定期券」を、より利用しやすい制度に変更することを求める請願

     現在富山市では、高齢者で運転免許証の返納を行った人に対して、「おでかけ定期券」というのを発行しています。年間1,000円で入手することができ、これを持てば1度あたり100円でバスに乗れるというものですが、これには以下の制限があります。

    ・通学・通勤以外の時間帯での利用
    ・富山市街地での乗り降りする場合に限る
    ・詳細は富山市のホームページ >> 市民のみなさま >> 暮らしの情報・その他 >>
     おでかけ定期券

     そこでその制限を撤廃して欲しい、というものでした。なおこの案件は、6月議会では継続審査になっていたものを、今定例会で再度審査したものです。結論から言って「不採択」になりました。私自身この議論を聴いていて、不採択自体は仕方のないところかな、という思いはあります。しかし、それは別にして議論のあり方として、決して市民に向いていないことを、思った次第です。

    1.6月議会で継続審査にした理由が明確でない

     当局側の説明で、上記制限は撤廃できない理由が述べられましたが、提示された理由は特に何も真新しいものがあった訳ではなく、6月議会の時点で分かり切っていたようなものでした。ですから6月と何か状況が変わった訳でもなく、また議論が深まった訳でもなく、何のために継続審査にしたのかさっぱり分からなかった次第です。ただ単に不採択にするのを「先延ばし」にしたとしか思えないですね。

    2.市民に向いた請願のあり方とは

     まず当局側の説明が「おでかけ定期とはこういうものだ」という説明に対して、議会側が「はいそうですか」という感じに聞こえました。私はこういうのは議会として失格だと思うのです。そもそも議会とは何かと言えば、当局の意見を住民に押し付けるものではありません。当局の言い分を聴きつつも、そのなかで市民の要望をどう反映させるのかを、考え出すのが議会の役割りの筈です。その為には、まず請願者がどうしてあのような要望を出したのか、知る必要があろうかと思います。
     「おでかけ定期券」は市街地活性化計画の一環で策定されたものであるでしょう。しかしそれはあくまで当局側の言い分であって、極端な話市民にとっては預かり知らぬことです。運転免許証を返納した人が、市内を通る公共交通機関を自分の足として利用したい、という思いから請願を書いた訳ではないでしょうか。
     確かにそうした意図は組んだ議論がまるきり無かったか、と言えばそうとも言えません。ただ私は更に、そもそも運転できなくなった高齢者にとって、訪れたくなる街になっているかどうか、そこが問題だと思います。そうなっていないのに「バスを安くしますからどうか市街地に来て下さい」と言っても、誰も利用してくれないのではないでしょうか。私はそのようなこともしっかり議論しないと、「おでかけ定期券に対する不公平感」が拭えないと思いました。
     私はそもそもこの請願で、富山市はどこに向かおうとしているのか、その根本が問われているような気が致しております。そのことを考えさせられた次第です。

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