<< 「フォーラム'58市政報告会」2017.2.11:大島満氏の市政報告を聴いて | main | 富山市の出前講座を活用しよう >>

「フォーラム'58市政報告会」2017.2.11:私の政務活動費に対する思い

0

    JUGEMテーマ:地方議会



     2月16日、富山市議会において政務活動費のあり方検討会における今任期最後であろう会合が行われ、運用指針の最終案なるものがようやく確定されました。私にしてみれば疑問が残る部分があったとは言え、議員の方々が会派の壁を越えて意見を出し合い、政務活動費の正常化に向けて取組みを行ったことは、大いに意味があったと思います。そうしたなかで、やはり私個人としての意見は、申し上げたいことがあります。

    市政報告会情報 >>
     2月11日にフォーラム’58市政報告会が行われましたが、その時に私が発言した事項も政務活動費についてでしたが、私自身政務活動費に対しては熱い思いがあることは確かです。これまでも何度かこのブログに書きました(その1その2その3)。
     私が政務活動費というものを知ったのは、2007〜2009年に当時の志麻愛子議員が富山地区広域圏一般廃棄物最終処分場問題に取り組んで下さっていた時のこと。2009年に入ってからまず、多治見市への視察に同行させて頂きました。その時志麻さんは「政務調査費(当時はそう言われていた)を使うからみんなはお金を出さなくていい」と言われ、高速代はETC車なのに現金で支払っておられました。お土産もご自分で用意したようでしたが、日当が出るからそこから使ったと言っておられたと思います。昼食代は各自負担。議員だからと言ってみんなに奢るようなことはされませんでした。そのあたりはきっちりしておられました。
     2009年4月までの任期満了をもって、次の選挙には出ないと言っておられたなかで、議員生活において解決できなかったものとして後は市民に託す形で、3月と4月にそれぞれ討論会や勉強会を開催されました。これも政務調査費を使われたのですが、3月は先に続いて最終処分場問題について考えるフォーラムで、この問題が最終的に決着したのは2010年の10月13日(予告記事)。この日は私にとって忘れられない日になりましたが、2009年3月の段階では、志麻さんとしてはやるだけのことはやったので、後は市民の監視のもと最後まで見届けて欲しい、そういう思いで開催されたのだと思います。
     そして4月には閉鎖的な富山市議会の行方を案じ、開かれた議会を考える勉強会を開催されました。これが志麻議員最後の政務調査費の使用だった訳です。
     私はこういうのを見ていますから、政務活動費は本当に議員にとって必要なものだという強い思いがあります。市民にはそうした理解がないのは仕方ないかも知れませんが、政務活動費そのものが悪ものにされるのは、本当に悲しくなるのです。だけどそれ以上に許せないのは、そうした貴重な政務活動費を、議員の第2の報酬とばかりに不正受給していたことです。
     議員が真面目に働いていたら、政務活動費はとても足りないと思います。非常時に現地へ走るのは当然として、日常的においても市政に対して思いを向けていたら、何かと問題点に気付いた時点で、対応を行うのが議員の仕事でしょう。当然費用も発生する筈です。そうしたものを積み重ねでいけば、それなりに議員として政務活動費は使わざるを得ない筈です。勿論海外視察の費用などどうして出るのか、私には考えも及ばないことです。
     2月11日に梅本氏の講演で、「政務活動費を最初から不正受給しようと思っていた議員は居ない」としたうえで「殆どの議員は政務活動費を使う能力がなかった」と指摘されたのです。そのことに納得される市民は多いと思います。政務活動費を使う能力がないというのは、それだけ働いていない、ということに等しい。だからこそ議員報酬引上げに市民の理解が得られないのです。私は志麻さんのような議員ばかりだったら、報酬の60万円は決して高いとは思いませんし、政務活動費だって15万円からもっと引き上げたって良いと思うくらいです。
     今度から政務活動費の使用の領収書は全て公開されます。それは当然そうすべきで本当に良かったと思います。でも私が議員に対して本当にやる気があるのか、と言いたいのは何でもかんでも事前審査をするということです。視察先でのコピー代など、このようなものが事前審査できる訳がありません。少額だからこのようなものポケット・マネーで出せばいい、といった発言がありましたが、本当にがっかりですね。私は極端な話、視察先の小売店でボールペン1本、封筒1枚買うのに対しても政務活動費を使って良いと思うくらいです。
     小売店でボールペン1本、封筒1枚だけで領収書を書いて貰うのはさすがに気が引けるでしょう。でもパン1つ、カップラーメン1杯に茶菓子などポケット・マネーで出したうえで、事務用品だけ領収書を書いて貰うことなら、お願いできると思います。議員さんに「言いたいことを言ってくれ」と面と向かって言われると、なかなか本音を言えないものです。でも領収書を書いて貰っている間にこそ、ポロっと本音が出たりすることはよく聞く話ではないでしょうか。こういったやりとりが議員としてのセンスだと思うのです。
     持ち帰った領収書は議会のホームページで公開されます。こうして視察先の小売店の領収書が載ることが、その議員の活動を足跡として残していくことになる訳ですし、何よりそれを市民が目にすることで、その視察先に対して市民の心が向くことになり、何らかの励みにもなるではないでしょうか。たったの何十円、何百円以上に重みのある心の通った使い方だと思います。
     ですから私は、こうした細かいことにこそ政務活動費を使って欲しいと思っているのですが、これを阻むのが事前審査ということになります。これを2月11日の市政報告会で、私は言いたかったのでした。口下手なもので十分に皆さんにお伝えできなかったのは、本当に残念です。
     政務活動費は一旦会派に支払われ、議員個人には会派の通帳から個人の通帳に対して、いちいち振込みなど金額の出入りが一致する形で支払うことで実質後払いになる。本当にいったい何故このような面倒なことをするのかと思います。こんなの市政報告会などで使用した多額の経費を、政務活動費で支払うことしか想定していない人の発想だとしか思えません。上記のような少額の積み重ねを大事にする人からすれば、この上なく面倒なことです。当然完全後払いにすべきで、領収書を事務局に提出したうえで、そこで審査して問題なければ、現金なり振込みなりで支払って貰えば済むことです。
     そもそも問題に遭遇した時にその対処するのに費用が生じる場合、政務活動費に該当しなかったら、その議員はすべき対処を中止するでしょうか。当然まずはポケット・マネーで対処したうえで、そのなかから政務活動費に相当する分を、事務局に後から支払い申請するでしょう。そういうのに事前審査などできる訳がないですし、前払いして貰う理由も全くありません。
     そして私の不満の極めつけは、その事前審査をするのに第三者機関を設置する。第三者機関は事前審査だけでなく事後の審査もする訳ですから、まるきり無駄だとは言いませんが、その費用に政務活動費を使うというのです。私は「実にふざけている」と声を大にして言いたい。理屈からすれば、政務活動費の使用を不当に制約する事前審査の為に、わざわざ政務活動費を充てるということになるのです。志麻さんは一般質問の回数制限を「議員の自殺行為」だと言っておられましたが、政務活動費の第三者機関による事前審査も同様に、議員の自殺行為だとしか思えないのです。
     議員がそれぞれに悩み出された結論なのでしょうが、それでも天国におられるであろう志麻愛子さんを思うと、やっぱり本当に悲しくなりますね。だからこそ私は、そのことを議員の皆さんに、何らかの形で伝えなくてはいけないと、思っているところです。

    他の日記ブログ

    スポンサーサイト

    0
      • 2017.07.13 Thursday
      • -
      • 17:39
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      コメント
      コメントする









      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      calendar
            1
      2345678
      9101112131415
      16171819202122
      23242526272829
      3031     
      << July 2017 >>
      PR
      ランキング
      音楽ブログランキング にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ くる天 人気ブログランキング(環境問題) ブログランキング(政治問題) (バレー) (日記)
      ブログ更新状況
      ・−−−−−−−−−−−・ | List Me! by BlogPeople | ・−−−−−−−−−−−・
      他のブログ
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      • 東北楽天ゴールデン・イーグルスの人的補償を考える
        trefoglinefan (05/27)
      • 東北楽天ゴールデン・イーグルスの人的補償を考える
        オニヒトデ (05/23)
      • 世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):全世界的なサーヴの向上が全日本を直撃
        trefoglinefan (05/12)
      • 世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):全世界的なサーヴの向上が全日本を直撃
        maki (05/12)
      • 世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):WSとMBの負担格差を無くさないことには何も始まらない
        trefoglinefan (05/10)
      • 世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):WSとMBの負担格差を無くさないことには何も始まらない
        Maki (05/09)
      • 世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):WSとMBの負担格差を無くさないことには何も始まらない
        trefoglinefan (05/09)
      • 世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):WSとMBの負担格差を無くさないことには何も始まらない
        Maki (05/09)
      • ワールドカップ男子バレー:チーム・アルゼンチン
        trefoglinefan (09/21)
      • ワールドカップ男子バレー:チーム・アルゼンチン
        なおき (09/21)
      recent trackback
      recommend
      北村季晴:おとぎ歌劇「ドンブラコ」(全曲)
      北村季晴:おとぎ歌劇「ドンブラコ」(全曲) (JUGEMレビュー »)
      北村季晴,宇野功芳,アンサンブル・フィオレッティ,佐藤和子,高柳未来
       リズムやメロディがいかにも単純で、一聴稚拙な作品かと思ったが、二度三度と聴いていくうちに、ニュアンスの豊かさを発見して次第に魅せられていきます。基本のリズムで全曲を統一しながら、間に登場する日本古謡が実に効果的に使われて、ジンワリと心に来るところがあるのです。そういう意味で、実に微笑ましい作品と言えるでしょう。
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM