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純粋だと却って疑われるものなのでしょうか

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     「有山麻衣子の幻のコンサート」のCDについて、故宇野功芳氏が言っておられ言葉を思い出すことがあります。「純粋だと却って疑われる」と。


     今の時代CDが出たからと言って、レコード会社も含め利益を出すのは本当に難しいです。ポピュラーはどうなのか分かりませんが、クラシックに関してはせいぜい千枚台で、例えば2千枚以上売り上げたら、大ヒットと言われるなかで、予算として300万円程度になりますから、そうしたなかで利益配分などとても出来ないことになる訳です。
     それを考えると例えば富山で行われたハイドシェックが弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲のライヴですが、宇野氏は目標は700枚かな、と言っておられました。その程度のものです。だとすればこの演奏のギャラはピアニストに申し訳程度支払うのが精一杯で、オーケストラの団員1人1人になど、お小遣い程度さえ払える訳がありません。そのことが全く理解できないオーケストラの経営者の為に、世界遺産と言うべきCDが出なかったのでした。CD1枚出すのに、CDそのものの制作費、パッケージやライナー・ノートの印刷費といった実費すら、出せるのかどうか分からないくらいです。
     ということはCDと言うのは、演奏家にとって金銭的な実は殆どなく、むしろ演奏家にとって自己の宣伝として役立つ程度のものと考えるべきではないかと思います。それくらいに演奏家にとってCDが出るということは、例え実益がなくても出るということだけで、
    ありがたいものと言えるでしょう。
     さてこの「幻のコンサート」ですが、演奏家にはやはり例外なく実益がありませんでした。有山さんは勿論のこと宇野氏も同様であったと聞いています。宇野氏自身がこのCDで得られたお金は殆どなかったことは間違いありません。CD制作にあたって交通費の実費など全くなかったとまで言えないまでも、儲けなどなくむしろお金を使われた筈です。ですがこのCDが思いのほか売れて、宇野氏にある疑いをかけられたようです。「宇野氏はこのCDでいくら儲けたのか」と。
     世の中にはお金が儲からないことに努力することは、何か裏があると思われるみたいです。ですが宇野氏は純粋に有山さんの歌う歌を全国に広めたかっただけです。そういうことは全然理解できないのでしょうか。かくなる私も音楽に関しては全然儲かりもしないのに、むしろお金を注ぎ込んで大変な労力を使ってきました。こういうのも他の人から見れば裏があることなのでしょうか。
     私が同じ思いをしたのは、富山地区広域圏の一般廃棄物最終処分場建設問題が地元に起きた時(取組みの詳細はこちら)です。地元の人は「中川はお金にならないことに労力を注ぎ込むこともできる人」という認識は辛うじてあったみたいですが、それでも次のようなことを言われました。「中川の純粋さを利用して金儲けしようとしている人が居る」本当に話になりません。この計画は最終的に中止になりましたが、私が一緒に取り組んだ人達に、このような考え方をしていた人は居ません。当初は「自分らのところに降り掛かる災いは取り除きたい」という思いはあったでしょうが、私が「実は富山市全体の市民にとっても良くない計画である」ということを理解して貰い、建設反対に対してそれこそ富山市全体の市民を巻き込んで自信を持って反対すればいい、と思って貰うことで、反対の強い意志を関係者が持って何もかもオープンにすることで、建設中止に追い込んだのです。反対が大きければ却って儲かるものとしか思っていない人達には、私の行動は別により大きな利権を生むものとしか、思えないのでしょう。
     27日の朝刊で、旧八尾町の元議員が今度の富山市議会補欠選挙に立候補するとの記事がありました。立候補の為の書類の事前審査を受けた人は25名とのことですが、議員経験者は1人だけなのだそうですが、このお方は利権というものは大嫌いで、最終処分場問題に関しても、反対運動の中心的な役割りをしておられました。職業は行政書士なのですが、八尾の議員である間は、仕事を一切町から貰わなかったという徹底ぶりだったのです。土建業の関係者で仕事を貰う為に議員になる、という人が多いなかで、このようなタイプの議員は珍しく、やはり純粋過ぎるが故に疑われるのでしょうか。私は最終処分場問題で
    地元の人に、この議員はいったい何が欲しくて一生懸命やっているのか、と言われていたのを耳にして、私は本当に悲しい思いをしたところです。
     話を聴くとこの元議員は、今の富山市の議員の活動もさながら、選挙における取組みまで、ここを変えない限りいつまで経っても議会は変わらない、と強い思いを持たれたようです。つまりこれまでと同じようなやり方で選挙をやっていては、議員になることで儲かるような人しか選挙に出られない、ということです。その為に志ある人がまず選挙に出易くすること、そして当選することを目指す、と言っておられました。
     おそらくこのような議員は、利権まみれの現職にとっては最も都合の悪い人物で、良からぬ噂も住民に対して流すことが予想されます。でもそれにめげることなく、選挙戦を戦い抜いて欲しいと思います。

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