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切実に、美しさと真実を求めながら

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    JUGEMテーマ:音楽評論家



     私は数多くの宇野功芳氏の著書を読んできましたが、そのなかでも読むのに特に夢中になったものと言えば、「たてしな日記」ということになりますでしょうか。


     これは特に音楽書ではありません。勿論音楽の話題もありますが、若い頃に夏には蓼科で過ごし、あるいはその地で合唱団の合宿を行った時のことなどを題材にして、美しいものや真実というものを、とことん追求することの切実さが伝わってくる内容になっています。表題はこの本の帯についていた言葉ですが、「真実」はともかく「美しさ」を切なくなるくらいに追い求める姿は、評論や指揮活動にも表れていますが、そうした宇野功芳氏の哲学が痛いくらいによく分かる一冊と言えるでしょう。
     「売店の少女」の項など読んでいる方まで恥ずかしくなってくるのですが、だけど美しさ求める真剣さはこの上なく、本来あるべき賛美の在り方というものも考えさせられる次第です。有山麻衣子さんの前でこの項について宇野さんと話しをしたことがありましたでしょうか。確か有山さんのソロを金沢でやった時の懇親会だったように思いますが、「それは本当に恥ずかしかったですよ」などと述べておられたような気がいたします。

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      • 2017.07.13 Thursday
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