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宇野功芳:アンサンブル・フィオレッティ長岡公演の感想

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    JUGEMテーマ:合唱



     宇野功芳指揮、アンサンブル・フィオレッティの長岡公演、何とか行って来ました。仕事を午前中で切り上げて、午後は歯医者さんへ行くなどの所用を済ませて、新潟へ行きの特急列車に飛び乗ったのです。
     さてさて、昨夜のプログラムをおさらいしておきましょゅう。

    1ステ:「新鉄道唱歌」「マロニエの木陰」「めんこい仔馬」「夜来香」「南の花嫁さん」
    2ステ:「夜のルムバ」「夢去りぬ」「悲しき子守唄」「想兄譜」「懐かしのボレロ」
    3ステ:「三日月娘」「山のかなたに」「長崎の鐘」「白い花咲く頃」「ウスクダラ」
    4ステ:「黒百合の歌」「フランチェスカの鐘」「高原列車は行く」「悲しき口笛」「津軽のふるさと」「川の流れのように」
    アンコール:「森の水車」
          「夜来香」をみんなで歌う
     この日はフィオレッティの9人(杉林良美さんはフィオレッティのメンバーです)の他にソプラノに杵島純子さんという、合唱よりはクラシックのソロをやっておられた方が賛助で加わり、ソプラノから4−3−3の構成でした。有山麻衣子さんと豊島由布子さんはお休みでした。私が特に良かったと感じたのは、「想兄譜」「白い花咲く頃」「津軽のふるさと」です。「想兄譜」はトレフォリネの演奏会で有山さんがソロで歌ったもので、「さくらさくら」と共に会場に異常な雰囲気(一種の沈黙状態)をもたらした名曲ですが、フィオレッティの合唱も非常に美しいと思いました。「白い花咲く頃」は全体的に完璧とは言えないのですが、部分部分の美しさは抜群でフィオレッティのアンサンブルが際立つ歌だと思います。「津軽のふるさと」は宇野さんが「音楽が優れすぎているため人気がない」と言っておられるようですが、その優れた音楽の美しさを抜群のアンサンブルで磨き上げた歌になりました。
     その他私が良いと思ったのは「黒百合の歌」で、アイヌ調のメロディで旋律そのものは美しさのあるいい歌、という感じではないのですが、心を揺るがす力強いウネりが感じられ、演奏が終わったときの拍手の大きさは、一番大きかったような気がします。その他好評だったのは、「長崎の鐘」と「フランチェスカの鐘」で、宇野さん自身も満足のいく演奏のようでした。ピアニッシモが美しく表出できたそうです。
     「めんこい仔馬」は有山さんの突き抜けた高音(原曲はハ長調のところを変ホ長調まで上げている)が印象的な歌なのですが、フィオレッティで高音の美しさがいちばんの岡島由起子さんが美声を発揮して、それにコーラスが加わる形は、有山さんのソロには全くない愉しさがありました。こういうのが一つ加わると、舞台全体が楽しくなります。
     「南の花嫁さん」もトレフォリネにはない色合いの強いものでした。ピアノ伴奏の宮下恵美さんは1題目と2題目の間奏で、佐藤和子さんにはない聴いたことのない装飾が行われました。これは宇野さんの指示なのかも知れませんが、ソリスト宮下さんならではの伴奏と言えるでしょう。2題目を森康子さんがソロで歌われたのは意外でした。フィオレッティの演奏会では多く務めておられる方で確かに上手い。でも反面、衰えも感じてしまったのです。美しい5音階のメロディ・ラインがくっきりと浮かび上がるのはいいのですが、本当にこれが良いかどうかは何とも言えません。純粋を極めたトレフォリネの三重唱と佐藤さんのピアノの方が、私は好きですが。
     森さんといえば「ウスクダラ」の語り。実演では初めて聴きましたが、豊島さんと全然違っていていかにも「物語」になっています。これに比べるとトレフォリネでの豊島さんはすまし過ぎている。森さんのは迫力に満ちている。でも、じゃあどちらが面白いかとなると、これは難しい問題ですね。豊島さんは淡々としているところが却って面白いところがありますから。それに森さん、最後自分が笑ってどうするのだ、と思いました。あれは女の高笑いのための演出だったのでしょうか。それとも思わず笑ってしまったのでしょうか。私には分かりませんでした。
     とまあ、以上ざっと感想を書いてみましたが、富山のプログラムを決めるうえで、かなり参考にはなりました。本当は最終的なプログラムを決める際には、横浜のを聴いてみる必要はあるでしょう。でも富山でのプログラムは、概ね決める必要があるかと思います。
     このブログを読んでおられる方で聴かれた方には、是非ご感想頂ければと思います。また、富山でのプログラムに対するご意見もお待ちしております。

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      • 2020.09.21 Monday
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