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世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):相手のセットポイントでMBにサーヴが回った場合どうしますか

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    JUGEMテーマ:バレーボール


     私がリベロの値打ちを本当によく分かっているのかどうか疑問を感じると言ってきたのは、次のような場面でのことです。相手がセットポイントところでMBにサーヴが廻ってきました。この時リベロをどうしますか、ということを誰も真剣に考えておられるように思えないところがあります。例えば以下の場面。

    (20−24)
    古賀 宮下 島村
    佐藤 長岡 木村
    佐藤あり紗がリベロです。相手のサーヴでサイドアウト取って21−24と1点を返しました。

    (21−24)
    荒木 古賀 宮下
    長岡 木村 島村

     ここが前衛に上がりますから、MBの選手が戻ることになります。リベロ不在の状態で島村春世がサーヴを1本打つのは仕方ありません。リベロの場所が代わる場合、1ラリーは抜けなければいけないルールになっているからです。
     ここで何とか連続得点をとって相手のセットポイントを凌げたとします。

    (22−24)
    荒木 古賀 宮下
    長岡 木村 島村

     ここで普通なら何も考えずにこのまま島村が次のサーヴに入るでしょう。でも相手のセットポイントなのです。それをリベロなしで凌ぐつもりなのですか。私はこういうところに疑問を感じるのです。ここは「リベロが入りようがない」と思い込んでおられる方が多いと見受けられるのですが、私でしたらここで長岡望悠のところにリベロを入れたらいいと思うのです。ここでリベロを入れない理由はいろいろ言われます。

    曰く:相手のアタックをレシーヴした後の攻撃の選択肢が少なくなる

     自相手のアタックをレシーヴできなければ、攻撃につながりません。アタックを拾うだけでも必死な場面なのに、その後の攻撃のことなど考える余裕が本当にあるのでしょうか。

    曰く:リベロを入れても普段守るところと場所が違うから却って守りづらくなる、このよなレアなケースに対して練習などやっていられない

     もしリベロを入れないで守備を形成するとすれば、後衛は島村、木村、長岡あるいは木村、島村、長岡と順番に並ぶことになります。でも長岡のところにリベロが入るとなると、どうしても並び替えなくてはいけません。リベロの佐藤は左となりますので、中央が木村、右が島村ということになるうかと思います。
     普段と違う守りになるという人は、相手のセットポイントでMBがサーヴを打たなくてはいけなくなるケースなど稀なことであり、そのような場合の為にわざわざ練習などしていられない、と言うのです。そんなに滅多にないケースなのでしょうか。もしこれを滅多にないと思われるのでしたら、余程強いチームに所属しておられるのではないかと思います。
     そもそも相手のセットポイントのなかで、MBがサーヴを打つケースってどれだけなのか考えれば分かることかと思います。6分の2即ち3分の1もあるのです。そんなに練習をするのも馬鹿馬鹿しくなるくらいに、滅多に起きないことなのでしょうか。

    曰く:バレーは常に後々のことを考えておかなくてはならない、相手にサーヴが渡った際には島村のところにリベロを入れなくてはいけないから、ここでリベロを他の選手に入れる訳にいかない

     これこそ私がお聞きしたなかで最も愚かな理由で、反論することすら馬鹿馬鹿しくなってきます。相手のセットポイントで相手にサーヴが渡るということはどういうことなのか、ちょっと想像すれば分かることでしょう。これ以上言う必要などないですよね。
     上記に書かれたことなど、リベロを入れない理由ではなくて、言い訳に過ぎないと思うのです。以下の理由ならばまだ分かります。

    曰く:ハレーはリズムが大切だから連続ポイントを取ったところでメンバの差し換えをしたくない

     リズムが大切なことは言うまでもありません。でも相手のセット・ポイントというのは、それは尋常ではないケースのひとつと考えればいいことで、ここでどう自分たちのリズムにするか、それを普段から想定して練習しておけばいいことではないでしょうか。全ては心掛け次第かと思います。

    (20−24)
    古賀 宮下 島村
    佐藤 長岡 木村「まず頑張ってサイドアウトを取ろう」

    (21−24)
    荒木 古賀 宮下
    長岡 木村 島村「なんとかここをこの6人で1本凌ごう、そうすれば佐藤が加わる」

    (22−24)
    荒木 古賀 宮下
    →佐藤 木村 島村「このメンバでデュースまで頑張ろう」

    (24−24)
    荒木 古賀 宮下
    →長岡 木村 島村「デュースまで持ち堪えたからここから仕切り直しだ」

     相手にセットポイントを取られた場合、まず目標になるのはデュースであることは言うまでもありません。それはデュースになればその時点で相手のセットポイントが消滅するからです。ここで初めて相手にサーヴが廻った時のことを考えることができる訳ですよね。ですからデュースという目的を達成できたところで、また選手交代を自分たちのリズムで行えばいいのです。
     私はいかにして自分たちでリズムを作るのかが大事だと述べましたが、こういうのが自分たちのリズムになると、相手にとっては想定外のリズムになるのですから、逆に嫌な思いをすることになるのではないでしょうか。
     ここまでセットポイントでのリベロの使い方について述べましたが、私はMBに対してピンチサーヴァを送った場合などは、もっと戦略的にリベロを使って良いと思います。

    島村 木村 長岡
    宮下 古賀 荒木→鍋谷

     五輪最終予選ではPH(パスヒッタ)の選手に後衛で座安琴希をレシーヴァに送って交代させていました。これには単純に「守備固め」という要素があることは言うまでもありませんが、もうひとつ見逃せないのは、消耗の激しいPHというポジションにあって、せめて後衛3ローテは休ませよう、というものがあったと思います。
     上記のようなケースでも、鍋谷友理枝はそのまま残して古賀紗理那のところにリベロを入れることによって、古賀を2ローテ休ませることができるようになります。私はこういうのが決して馬鹿にならないと思うのですが。鍋谷もせっかく出るのですから、ピンチサーヴだけでベンチに下げるのは勿体ないです。

    島村 木村 長岡
    田代 鍋谷 山口→宮下

     この場合はリベロを田代佳奈美の所に入れて宮下遥をセッターで残す選択肢もあります。その1ローテ田代がベンチに下がっている間に、監督やコーチが田代に対して簡単な指示を送ることもできます。ピンチサーヴの交代枠で正セッター本人に対して直接交代枠をわざわざ使うことなくできることです。
     以上のように考えるとリベロは単なるMBの代わりに後衛に入るもの、と決め付けるとそれ以上に思考が広がりません。私はもっと効果的なリベロの使い方があっても良いと思います。

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      • 2017.09.21 Thursday
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