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世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):「長岡と迫田を一緒に使えたら」そう思いませんでしたでしょうか

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    JUGEMテーマ:女子バレー


     世界最終予選における韓国戦、結果は完敗に近い敗戦でした。サーヴレシーヴの乱れはある程度ありましたが、私はそれ以上に酷かったと感じたのは、セッター宮下遥のトスが無茶苦茶なこと。アタッカのとても打てないトスばかり上がっていたように見えました。アタッカの失点にカウントされたものの多くは、いかにもトスが悪い、と私には思えたのですがいかがでしょうか。
     でもそれとは別に観戦した方たちの多くに、「迫田と代わったのがどうして長岡だったのか」というのがあると思います。バレーボールを知っておられる方ですと、「迫田と長岡が同時に入ることができないから」とお答えになるでしょう。でもこの試合長岡望悠自身は決して調子が悪い訳ではありませんでした。むしろ長岡1人が頑張っていたくらいです。一方で韓国に強い迫田さおりも使いたかった。ですから「どうして長岡と代わったのか」と思っても不思議ではないところでしょう。
     ところが「世界標準バックオーダ」とやらでは、この2人は同時に入れないことになっているからです。MBの選手はブロックでそこそこ頑張ってはいましたが、それでも打数が極端に少ないですし、パスヒッタの木村沙織、古賀紗理那、石井優希、鍋谷友理枝の4人は厳しいサーヴで攻められてレシーヴに精一杯の状況だった訳で、言ってみればセッター対角のポイントゲッタが孤軍奮闘しなくてはいけないことを強いられてしまったのです。
     これを打開する方法など何一つなかったのでしょうか。ポジション毎の負担格差を穴埋めする観点からいけば、思い当たることがあります。昨日の記事で書きましたが、日本のセンターはもともと攻守ともに優秀なのです。でもサーヴレシーヴの優秀な選手は、サイドに廻されます。それはサーヴレシーヴとクィックは相容れないからです。だから今の分業化の時代には、サーヴレシーヴできるセンター・プレイヤは育たないのです。
     でも韓国戦は明らかに長岡と迫田2人欲しい試合展開だったのです。五輪予選が突破できるかどうかは別問題ですが、五輪を戦い抜くにはこういった場面に遭遇すること必至かと思います。韓国戦の直後だからこそ今のうちに考える必要があるのではないでしょうか。

    長岡 鍋谷 迫田
    石井 木村 宮下

     これでいかがでしょうか。乱暴な言い方になりますが、パスヒッタとMBを一緒にしたらどうでしょうか。働きの負担割合いからいけばこれでいいと思います。木村と鍋谷にはけサーヴレシーヴとセンターブロックを頑張って貰うのです。その代わり後衛で休んで貰います。この2人を対角に並べたのは、パスヒッタのなかで短い助走でアタックできる選手だからです。センター・プレイヤの条件は、クィックを打てることではないと思います。センターでブロックすると大きく開けないですから、切り返しの際に短い助走で対応できるということが求められるのです。そしてもう一人常駐のパスヒッタとして石井を使います。
     世界的なサーヴ力の向上で、今やパスヒッタは実に消耗の激しいポジションとなりました。ですから今回の最終予選では座安琴希が1セットに後衛3ローテだけ入ってパスヒッタを休ませているのですが、いっそのことパスヒッタにリベロを入れて、後衛はフルに休ませることで、前衛に集中させればいいのではないのでしょうか。
     もっともこうしたことはこれまでも過去に拙ブログで何度か述べてきたのですが、今回の韓国戦で改めてこのことを真剣に考えてみたくなりました。なおレセプション・アタック時ですがサーヴレシーヴに入る選手はクィックは打てません。だからセンターはできないという考え方は誤りで、「レセプション時とトランシジョン時の役割り分割」といった方式があることも、このブログでずっと述べています。このことは改めてまたお話したいと思います。

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