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世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):新しいレセプション・フォームを考える(バックオーダ編)

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    JUGEMテーマ:女子バレー


     レセプショ本位で新しいフォーメーションを考えた場合、理想はM型ということにあります。M型は前2人後ろ3人でレセプションするものですが、バレーボールを習いたての人たちでチームを構成して、セッター以外の5人がローテ通りに並ぶというものがよく使われている、というものかも知れません。言ってみれば高校生バレー。今どき高校レヴェルにもバックオーダが浸透してきていますから、中学生のしかも体育の授業レヴェルと言えるでしょう。
     しかしながらM型が理想だからと言って、中高生レヴェルのことをやっていて世界に通用する訳がありません。そこで私が言いたいのは、M型と言ってもそれぞれの選手に役割りを分担しなくてはいけない、ということです。ここで言うM型は3人横並びのレセプションが基本になります。しかしこの3人だけでは前に落ちるサーヴを打たれると、体勢を崩して「名ばかりAパス」になる可能性が大きいから、それを避けるべく緩いサーヴを落ちる前に拾う役割り、と考えれば良いかと思います。これをどう実現するかを考えてみたくなった次第です。
     世界標準バックオーダのフォーメーションをもう一度示します。

    R C L
    L C S

     通常はレフト2人がサーヴレシーヴを担当します。ですがこのままだと全ローテでM型になどできませんので、全日本のポジション名に置き換えて次のように考えます。

    PH3 PG2 PH1
    PH2 PG1 Set

     2014年の「Hybrid6」ではサーヴレシーヴを担当する「パスヒッタ(PH)」が2人、担当しない「ポイントゲッタ(PG)」は3人になっていますが、M型を全ローテで完璧に行おうとすると、PHを3人にする必要が生じます。それはPGの選手が後衛に入ると、M型のレセプションが完成しないからです。
     以下にローテを追っていきます。

    (S1)

    PH3 PG2 PH1
    PH2 Lib Set

     リベロは後衛のPGの選手のところに入ります。PH3の選手がレフトでサーヴレシーヴを行い、PG2、PH1の選手は前よりに構えて、クィックを狙いに行くことになります。セッターは右から回り込みます。

    (S6)

    PH2 PH3 PG2
    Lib Set PH1

     サーヴレシーヴはPH2、リベロ、PH1の順。PH3とPG2の選手が前よりになります。セッターは前2人の間から前へ出ます。

    (S5)

    PG1 PH2 PH3
    Set PH1 Lib

     サーヴレシーヴはPH1、Lib、PH3の順で、前衛のPH3の選手がライトからレセプション・アタックしに行くことになります。セッターはPH1の選手の更に左から回り込むことになりますが、レセプションのラインよりは前に出ることができますので、それ程動きに負担がないと思います。なおここではPG1の選手がレフトを担当することになります。

    (S4)

    Set PG1 PH2
    PH1 Lib PH3

     サーヴレシーヴは後衛3人になります。前衛のアタッカはPG1とPH2の選手ですので、PG1の選手がレフトを担当することになります。

    (S3)

    PH1 Set PG1
    Lib PH3 PH2

     サーヴレシーヴは後衛3人でPH1の選手はサーヴレシーヴに入らずレフトで攻撃になります。

    (S2)

    PG2 PH1 Set
    PH3 PH2 Lib

     サーヴレシーヴは後衛3人でPG2の選手がレフトになります。以上のようにM型のレセプション・シフトをまともにやろうとすると、レフト、センター、ライトのポジョンは
    固定できなくなります。これをローテ毎のポジション数で当てはめると以下の通りになります。

    PH1:FL1、FC2、BA2、BR1、SR3
    PH2:FL1、FC2、BA2、BR2、SR4
    PH3:FL1、FC1、FR1、BA1、BR2、SR5
    PG1:FL2、FC1
    PG2:FL1、FC2

    FL:前衛レフト
    FC:前衛センター
    FR:前衛ライト
    BA:バックアタック
    BR:バックライト
    SR:サーヴレシーヴ担当ローテ数

     以上のような感じになります。FCのローテ数がやたらと多いですが、レフトのPHの選手がサーヴレシーヴする場合には、残り2人の前衛選手はサーヴレシーヴに入ることなくクィック攻撃できますので、センターに分類しました。ですからFRの表記は前衛PHの選手がライト側でサーヴレシーヴする場合のみに、カウントしてあります。バックアタックは後衛PHの選手がライト側でサーヴレシーヴするケースも含めました。右利きの選手がライトでサーヴレシーヴしてから中央に回り込んでのバックセンター、というのはやり難いと思ったからで、そうしたローテはバックセンター不在の場合も、バックライトとしてカウントしました。PHがWSでPGがMBとは限りません。PG1の選手はレフト攻撃が多いですから、攻撃専門のエース格の選手が入ると良いでしょう。
     なおPHの選手3人のうち最もサーヴレシーヴの上手い選手をセッター対角に入れるのは、言うまでもありません。

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