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世界標準とやらで戦えるのか(全日本女子バレー):WSとMBの負担格差を無くさないことには何も始まらない

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    JUGEMテーマ:女子バレー


     新戦術の模索のなかで、真鍋監督だけでなく私もMB1人減らしてWSの数を増やすことをまず思い浮かびました。それはやはりロンドン五輪でWSの選手の頑張りに対して、MBの選手の働きがもの足りなかったからです。準々決勝の中国戦にしたって、WSの選手が体をかけて打ちまくったから勝てたようなものでした。ですからMBの代わりにWSの増員自体は決して悪いことではなかったと思います。原点はここにあったのですが、2015年に元に戻しました。その成績がどうだったのかを見ていきます。

    (2015ワールド・カップにおけるアタック成績)

    (打数)
    WS:1055 20.9%
    MB:249 19.1%

    (得点)
    WS:419 78.0%
    MB:118 20.0%
     以上のように、WSの選手が約80%もの打数を打ち、アタック得点も80%近くを占めています。試合に出ているWSが3人でMB1人であることを割り引いても、ちょっと差があり過ぎると言わざるを得ません。何よりMBの得点が少な過ぎます。WSと同じだけしか決定率を稼げない。レシーヴが乱れるなりして難しいトスを上げなければいけなくなった際、頼りになるのはWSの方であることは言うまでもありません。そうした条件の悪いトスの処理はWSがやっているにも関わらず、MBが同じ確率でしか決められないというのは、何とも情けないとしか言いようがないです。つまり攻撃では圧倒的にWSの選手に負担がかかっているのです。
    しかもそれだけではありません。前衛が終わったらリベロと代わってベンチに下がるMBの選手に対して、WSの選手は後衛もやらなくてはいけません。つまりバックアタックだけでなく相手の攻撃に対するレシーヴでもコートを駆け回らなくてもいけないのです。更には3人のうち2人はサーヴレシーヴも受け持っている。
     外国のチームはMBの選手は決定率が高く、打数が少なくてもその分はブロックで貢献して、WSに見合った働きができていますが、全日本はWSの働きに対してMBの選手が如何に働けていないのか、試合を見れば明らかなところです。ですからMB1など世界標準とは違った戦い方を、日本は模索せざるを得なくなったのです。このことはロンドン五輪終了時に分かっていた筈です。だからこそ翌年にはMB1というものを真鍋監督は実践したのであり、新戦術に活路を見出したのだと思います。でも何らかの原因で挫折してしまったのであり、今の段階でとても展望が開けているようには思えないのです。もし世界標準でも戦えるのであれば、それはまずWSとMBの何らかの形で格差をなくすこと。これに取り組まない限り世界では戦えないのではないでしょうか。

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      • 2017.03.24 Friday
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      コメント
      安心してください。眞鍋は世界標準を知りません。残念ですが貴方も。
      • Maki
      • 2016/05/09 3:34 PM
       Makiさん、いらっしゃませ。Makiさんはむしろ全日本が世界標準をまともにできないことに、もどかしさを感じておられるのでしょうか。
       だとすればそれは分かりますが、私がそれ以上お訊きしたいのは、そもそも今の時代に日本だけでなく、世界の強豪国も世界標準バレーがまともにできるのでしょうか。私はその基本となっているサーヴレシーヴが、既に崩壊していると思うのですが。そうしたなかで、いつまで世界標準の完成の夢を追い続けるのでしょうか。そしてその実現をどのように描くことができるのでしょうか。
      世界標準のバレーをするにはサーブレシーブの成功率とかネット前1メートルの所に張り付いているセッターにまず返すというコンビバレーの考え方から脱却しなければならないと思います。

      MB1やハイブリッド6が良かったのは、バックアタックの得意な選手や、サウスポーで縦のBなんかが打てない選手がMBに入り、サーブレシーブがどこに上がろうともアタックラインあたりで踏み切って打つという世界標準が半分マグレで出来てたことではないでしょうか?

      それをMBにもやらせれば済む話だと思いますし、男子の出来田なんかは普通にやってますが、南部も世界標準を知らないので、100%出来田が活かされているとは言えません。

      Aパスから攻撃が始まるのではなく、MBの全力助走に合わせる形でレフト、ライト、バックが連動するのが世界標準だと私は思います。
      • Maki
      • 2016/05/09 10:53 PM
       Makiさん、ご意見ありがとうございます。私は「世界標準の先生」らしき人の講義を、Youtubeで見たことがあります。相手のブロックの上から打つには、高い打点でトスを呼びこむようなアタックが必要、というものだったと思いますが、アタッカとセッターの信頼関係が、とても大事だと思いました。
       事実その先生は、世界標準のバレーをやらせないには、サーヴで崩すのが一番とも言っておられたのですが。ですから実際簡単そうで難しいことだと思います。アタッカはセッターから「ここにトスが来る」ことを信じて助走に入らなくてはいけないですから。木村あたりは本当にトスを見てからという悪い癖がなかなか抜けないので、トスが来る前に最高点まで跳べない、というシーンを多々見ますね。
       木村は日本に帰国した際東レに復帰しましたが、荒木と一緒に上尾あたりに入団したら、悪癖が改善されるのにな、と残念に思いました。
       私が特に好きな選手に上尾の近藤が上げられますが、全盛期では気持ちのいいくらいの割り切りスパイクを打ち込んでいました。小柄な分早めの踏切でトスを最高点で十分に呼び込んで打つことを心がけていたのですが、やはり体にとっては消耗が激しいものだったのでしょうか。ここ最近何だか精細を欠いているような気がします。
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