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東京ヤクルト・スワローズ2015:勝ち試合でいかに中継ぎ投手を選択するか

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     7月24日、ヤクルトは勝ったものの実にお粗末な試合でした。4点差もあるのに勝ち試合続きで疲労困憊の勝ちパターン中継ぎ投手が最後に投げて、打たれて結局リリーフ・エースのバーネートを注ぎ込まなきゃいけなくなるドタバタぶり。こんなことをやっていたら、いずれ勝ちパターンが崩壊するでしょうね。私は絶対的な火消しが居たら点差に応じて投手を使い分けられると、こういうところで言いたいのです。それをやらないから、勝ち試合が続いたら決まった投手が疲労限界まで登板しなくてはいけなくなる。そのことをヤクルトのスタッフはいったいどうお考えなのでしょうか。最初から最下位争いしかできないチームだから、もともと大型連勝など想定していない、とでも言いたいのでしょうか。
     9回裏、秋吉は本調子とは言えませんでした。おかげで四球でランナを出した挙げ句、二死から2ラン・ホームランを打たれて降板。疲弊しきっている秋吉ではこれが限界ですね。
     私は4点もあるのだから、徳山か山本哲で良かったと思います。最後にバーネットが控えているのですから、3人までランナを出しても良い計算になります。例え秋吉と同じようにホームランで2点取られても、徳山や山本哲ならば別に疲れがある訳ではないのですから、もう1人ランナが出るまで頑張らせることはできたでしょう。ホームラン打たれたところで2点差に追い上げられたと言っても二死無走者ですよ。コーチがマウンドへ言って「もう一人打たれたらバーネットに代わる。でもせっかくだからあと1人抑えてみろ」と私だったら激励したいですね。
     さて本題に入ります。リリーフ投手にグレードがありますが、点差に応じて誰を選ぶかを考えた場合、その根拠は被出塁率ということになります。絶対的な火消しが居れば、点差よりも1人少ない数までランナを出してもいい、つまり同点のランナを出さなければいいのですから、そこを正確に割り出せばいいのです。
     3アウトを取るまで何人のランナを出すかについては、想定被出塁率から以下のように計算すればいいのです。

    (被出塁率4割と見た場合)

    ・1人もランナを出さない確率:0.6×0.6×0.6=0.216
    ・ランナを1人だけ出す確率:0.6×0.6×0.6×0.4×3=0.2592 以上積算:0.4752
    ・ランナを2人出す確率:0.6×0.6×0.6×0.4×0.4×6=0.20736 以上積算:0.68256

     以上のように、打たれるか四球を出す確率が4割の投手だと、ランナ1人以内に抑える確率は48%ですから、2人ランナを出したら降板という3点差では使いづらいことになります。ですが4点差ですと7割近くランナ2人以内に抑えられますので、私は出していいと思います。ですが打順に因るとは言え1人の打者に4割も出塁を許す投手は余程のヘボと言えるのではないでしょうか。以下に大雑把な被出塁率別に数値を出しておきます。

    (被出塁率2割と見た場合)

    ・1人もランナを出さない確率:0.512
    ・ランナを1人だけ出す確率:0.3072 積算:0.8192

    (被出塁率3割と見た場合)

    ・1人もランナを出さない確率:0.343
    ・ランナを1人だけ出す確率:0.3087 積算:0.6517
    ・ランナを2人出す確率:0.18522 積算:0.83692

    (被出塁率3割5分と見た場合)

    ・1人もランナを出さない確率:0.274625
    ・ランナを1人だけ出す確率:0.28835625 積算:0.56298125
    ・ランナを2人出す確率:0.201849375 積算:0.764830625

    (被出塁率5割と見た場合)

    ・1人もランナを出さない確率:0.125
    ・ランナを1人だけ出す確率:0.1875 積算:0.3125
    ・ランナを2人出す確率:0.1875 積算:0.5
    ・ランナを3人出す確率:0.15625 積算:0.65625

     いかがでしょうか。2点差以内の場合は最悪でもランナを1人以内で抑える必要がありますので、勝ちパターンの投手を使わざるを得ませんが、3点差でしたら相手の打順なども考慮しながら勝ちパターン以外の投手も使えるでしょうし、5点差以上あれば5割以上出塁されそうな投手だって使える計算になります。
     もう一つ大事な点は、上記被出塁率は中継ぎ投手のグレードだけでなく投手のコンディションによっても異なってくることを、綿密に考える必要があることです。24日の秋吉など正にその典型で、結果的に被出塁率は5割を記録して本来の出来に程遠かった訳で、1日合いを置いたとは言え、疲労があったように私には思えます。疲れ切っている秋吉と登板数の少ない山本哲、いったいどちらが想定被出塁率が高かったのでしょうか。こういうことも考えないでメンツだけで決めたのだとしたら、本当にど素人だとしか言いようがありません。本当に24日の継投も大いに反省の余地があると私は思います。
     ヤクルトは今のところ連勝を続けていますが、このまま勝ちパターンの投手を疲弊させていては、怪我や疲労による不調などとんでもないしっぺ返しを食らうこと間違いなしでしょうね。

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      • 2017.09.19 Tuesday
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      コメント
      ヤクルトの中傷はいいから。アンタ、ヤクルトの首脳陣か?

      それより、某ブログで提案されていた、新鍋さんの代わりを、おっしゃって頂けますか(笑)
      • 黒部マニア
      • 2015/08/02 2:44 AM
       黒部マニアさん、ヤクルトへの中傷ですか。私は明らかにおかしいと思うことを、根拠を示して述べているに過ぎません。現実的に特定の投手が登板過多からパフォーマンスを落としているのです。このようなことをファンはただ指を咥えて見ていなきゃいけないのでしょうか。
       新鍋の代わりですが、居る訳ないでしょう。私は木村と新鍋が一番サーヴレシーヴが上手いと、ずっと言い続けているのですが。
       問題なのは、新鍋が戻ったところでどうにもならないことなのです。そのことは昨年の世界バレーで立証されたのですから。
       だとすればどうしたらいいのか。人的にはどうしようもないのだから、戦術的に何とかする必要があるということです。このことを拙ブログでずっと言い続けてきたのです。
       なのに真鍋監督は何か工夫があったでしょうか。それもやらずに新鍋を戻したところで、現状よりマシになるだけで、また昨年の名ばかりAパスバレーになるだけではないでしょうか。
       因みに私は「名ばかりAパス」を新鍋に対して言ったことは一度もありません。あくまで全日本チームが、サーヴレシーヴ成功率がただ良いだけで、実態はレセプションで崩されていたことが、数字では表せられていないのです。だってどんなに体勢が崩されようと、セッターにボールが還ればAパスになるのですから。こういうのを「名ばかりAパス」と呼ばずして何とするのでしょうか。これは誰か個人の問題でなくチームとしての問題なのです。
       だからこそ私は世界標準に捉われないレセプション・フォームを開発する必要があると言いたいのです。レセプションは3人横並びにしなくてはいけない、というルールなどないのですから。
       そのことを過去に何度も記事で取り上げているのです。過去の記事、そして他ブログへのコメントなどどれをとっても、新鍋の代わりを要求されるようなことは一切書いて居ませんし、ましてや新鍋の中傷などしたこともございません。そもそも新鍋は好きな選手なのに、どうして中傷する必要があるのでしょうか。
      だったら新鍋以上の選手を言えっていってんだよ、精神病患者!
      死ねや
      • 黒部マニア
      • 2015/08/06 1:50 AM
       私がこれだけ丁寧に説明したのに、そして「代わりなど居ない」ともともとずっと言い続けているのに、それ以上どうすればいいのでしょうか。
       選手のメンツのことしか分からない人にしてみれば、チーム戦術などどれだけ説明しても無駄だということがよく分った次第です。
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