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箱根駅伝:鶴見の中継所の位置を改変することで名実ともに「花の2区」へ

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    JUGEMテーマ:箱根駅伝


     昨日に箱根駅伝5区の話をいたしましたが、今は23.2kmとなっています。この距離数は実は今年から採用されたものです。その理由は函嶺洞門が通行禁止となりバイパス道路ができたことによるもので、これに伴い5区と6区の全区間を計測し直したことによるものです。昨年までは23.4kmとなっていました。ところが実際はバイパス道路の方が20m長いのです。どうしてこのようなことが起きるのであるか、ということになります。過去は間違った計測が行われていたところで、競技をしていたのでしょうか。
     駅伝はトラックのように競技専用のコースで行われるものではありません。公共の道路を借りて行うもので、当然道路は拡幅工事など随時行われます。ですから厳密に言うとその都度距離数は変化する可能性があるのです。例えば道路においてコースの内側を拡幅すると、当然コースの実距離は短くなります。ところが毎年駅伝の為にコースの測量をやるなど、膨大な労力を費やすことになりますので、計測時点での距離数を使用するしかないのが現実ではないでしょうか。ということで23.4kmというのは何時時点での距離数かは定かではありませんが、5区の距離が延びた2006年以前であることは間違いありませんし、またどこかの段階で一気に縮まった訳もなく、10年以上という歳月をかけて、道路工事が行われる都度少しずつ距離が縮まってきた、と考えるのが自然ではないかと思います。今の時代200mにも及ぶ計測ミスなど考え難いからです。
     私がここで言いたいのは、過去の区間記録に対して今年の記録はどうか、という話にはなるのですが、昨年以前と同じ条件でのレースは何ひとつ存在しない、ということを考えなくてはいけないことです。もっともトラック等専用の競技場を使った場合でも、気象条件など自然現象として同じということはまずあり得ないのですが、駅伝の場合は更に物理的な条件も違ったなかで行われので、厳密に言えば昨年までのものはあくまで参考記録に過ぎない、ということをまず認識しなくてはいけません。
     さて本題に入りますが、もし現行の5区偏重を何とかしようとする場合どうするか、ということですが、私がもうひとつ気になっている区間が1区です。距離数にして21.4kmもありながら、ここで脱落する大学が何校かあるとは言え、10校以上の選手が集団で最終盤まで崩れることなくついて行き、集団が崩れ出すのは残り2〜3kmになってからです。それまでは誰かが仕掛けようとしてはやめ、そうした駆け引きが延々と続くのです。勿論そのような駆け引きが面白くない訳ではないですが、このようなことの為に20kmを費やすのはいかがなものかと思うのです。そして最終盤でスパートする訳ですから、脱落さえしなければトップから1分以内で2区に襷をつなぐことが、まるで保証されているかのようで、距離数の割に差のつかない区間となってしまうのです。
     そこで私が考えてみたいのは、この1区を思い切って短く詰めてみたらどうかということです。ただでさえ差のつかない区間を短くしたら、もっと慌ただしく2区の襷渡しが行われることになる危険性はありますが、本当にそうなのでしょうか。
     距離が20kmを超えると各選手がどうしても慎重になり、勇気をもってなかなか飛び出すことができません。ですが短いとなると特に力に自信のある選手は、この区間で少しでも他校と差をつけておきたいので、仕掛けが早くなることが期待できます。そうすることで集団が早い段階で崩れるようになれば、却ってこの1区が差のつく区間になるのではないでしょうか。
     さて1区を3km縮めると距離数は18km余り、4区とそれ程変わらなくなります。そうすることで2区の区間が23.2kmから26km余りにまで延び、これこそ「花の2区」と言うべき名実共にエース区間と呼べるようになるのですが、いかがでしょうか。
     箱根駅伝はもともと全区間20km余りにほぼ均一になっていて、そのなかでどの区間で勝負するのか各校知恵をしぼるものだったのかも知れません。もしそうだとしたら距離の長い区間から順番に力のある選手を配置するのが一番良いという理屈になります。また20km均等のなかで区間特有の僅かな地形の変化を使って勝負する、という考え方もありますが、山の5区と6区を除いて地形の変化による緻密な適材適所が功を奏する、といった話はここ最近聴いたことがありません。そこで実態はどうなっているのかですが、先手必勝のサヴァイヴァル・レースで振り落とされたところから脱落していく、といった感じになっています。だからこそ往路の4区は最も距離が短いからと言って、10番目の選手が入るといったことにはならないのです。
     伝統を守ることは勿論大切ではあるのですが、一方でどのようなスポーツも進化していきます。ですからそうした進化に見合った変遷も、これまた歴史に刻まれてもいいのではないかと思うのです。このような変更を行う都度、昨年までの記録はあくまで「参考記録」になってしまいます。ですが私が最初に述べた通り同じ道路を走っていても、道路の拡幅工事などによって「厳密に言えば参考記録」になってしまうことを割り切って考えれば、時代に則した改変というのは、もっと積極的に行ってもいいのではないのかと思う次第です。

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