本日全日本女子バレーで、ワールドグランプリ東京ラウンド(ファイナル)に向けた真鍋監督の会見があり、昨年の「MB1」を進化させた新戦術「Hybrid6」というのが発表されました。これはセッターとアタッカ5人に分かれること自体はこれまでと変わらないのですが、アタッカをこれまでのレフト、センター、ライトに分業させないで、どこからでも柔軟に攻撃しようというものです。当然に守りのシフトも違ってきて、これまではMBを対角においてどちらかがセンターでブロックすることで柱にしましたが、新戦術ではMBというポジションはありませんので、前衛3人のなかでポジションに関係なく最もブロック力のある選手を選んでセンターに置くことになります。早速セッターの宮下遥がセンター・ブロックで力を発揮して、宮下が前衛の時は国内ではMBをしている山口舞と大野果奈をライトに押しやっています。
ただサーヴレシーヴを受けるアタッカは最低2人は必要ですので、アタッカ5人を2種類に分類はします。サーヴレシーヴする選手をパスピッタ(以下PH)、サーヴレシーヴしない選手をポイントゲッタ(以下PG)に分類するようです。全日本は6人を以下のように並べるようです。
PG PH PG
PG PH Se
PGは文字通り最後にアタックを決める人。PHはサーヴレシーヴだけでなくセッターがトスを上げられない状況の時に、代わりにトスを上げることになります。因みにリベロはPG3人のうち後衛の誰かのところに入ることになります。ワールドグランプリ・ファイナルのメンバに当てはめると次の通り。
Se:中道瞳、宮下遥
PH:木村沙織、高田ありさ、新鍋理沙、内瀬戸真実
PG:山口舞、江畑幸子、石田瑞穂、長岡望悠、石井優希(PH兼)、大野果奈
Li:佐野優子、筒井さやか
ということなのですが、メンバによっても攻撃場所が異なりますので、1人の選手を追うだけでも大変になろうかと思います。そしてこれまでになかったバレーの世界が見られるのではないかと、期待したいところですね。という訳ですが、まずはポジションとしての名前での「レフト・センター・ライト」「WS・MB」といった呼び名を我々ファンが卒業しないと、全日本女子バレーは訳の分からないものになること必定ですね。
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