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タヌキ汁

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    JUGEMテーマ:里山


     2月25日は、なんて毎年言っているかも知れません。我が集落の火祭りです。これは特に毎年恒例で変わったことでもないのですが、神主さんが何度も拝殿から本殿まで往復される際に、今年は雪で滑って大変だったようです。雪の中、省略しても分からないものを、神主さんは実に律儀な方で、毎回同じように手抜かりすることなく決ったことをされます。そのような姿にこそ、私は心打たれるものがあるのです。
     さて本日の本題に入り、神主さんが帰られてからもしばらくは拝殿でお神酒を頂きながら歓談します。そうそうそのお神酒、今年は凍りつくくらいに冷たかったです。ですからみんな最初の一杯はおちょこにほんの少しだけ入れて、あとは熱燗になってしまいました。それくらいに寒かったです。話はそれましたがその歓談のなかで、一人がタヌキを捕まえた話をしました。それをご丁寧にも捌いて冷凍したのだそうです。そしたら一人が、それだったら今から公民館へ言って、タヌキ汁にしよう、という話になりました。
     最初は冗談半分だったのですが、私もその話に乗って本気モードとなったのです。実際私は料理をすることが好きですから、ここは何としても作ろうと思ったのです。作り方はいたって簡単でした。タヌキを捕獲した人の指導のもと、お母さん方2人と私で調理しました。
     まずはタヌキの肉を適当な大きさに切って茹で、沸騰したところでアクを取り、そのうえで酒と砂糖と醤油、それににんにくで味付けします。にんにくの臭い消しには味の素がいいそうです。その中にゴボウ、ジャガイモ、ハクサイ、ネギを煮込んで出来上がりです。
     因みに私だったら砂糖は入れずに野菜の甘みでと上質の塩でなんとかします。近所のお母さんたちが雪の中掘り起こしてきたハクサイやネギは、スーパーのものとは比べ物にならないくらいに甘いからです。そうした野菜は塩により甘みを増すのですから、本当に不思議です。ニンニクは気にしないから味の素なども使いません。やはり折角の素材の旨さを活かさないと、と思うのです。
     仕上がった頃には男方数人が、ストーヴを囲んで焼酎を飲みながら待っておられました。そこに鍋を運んで行って会食の始まりです。私も早速頂きました。案外あっさりしていて適度な歯ごたえとともに、それはそれはとっても美味しかったです。何よりも体がとても温まります。集落の人達は若い頃、冬には鉄砲を持って総出で狩を楽しんだのだそうです。そして野ウサギなどを獲って、その後みんなで鍋物で楽しんだとのことです。
     肉の旬は冬。春に入ってから獲っても美味しくないそうです。陰陽で言えば肉類は陽性ですから、正に冬の食べ物なのです。昔の人たちはそうやって冬の寒さをしのぎ、春になると山菜の苦味で脂肪分を落とし、夏には水気たっぷりの野菜で今度は暑さをしのぐ。秋には穀物や木の実で脂肪をすこしずつ蓄えて厳しい冬に備えました。旬の食材は当たり前に季節に見合った体を作るのです。
     ところが現代はどうしたことでしょう。夏でも肉を食べては成人病の体を作り、冬にも夏野菜を食べて寒いからと言ってエネルギーの無駄遣いをしています。近代栄養学などという馬鹿げたもののあるおかげで、今の日本は成人病大国、エネルギー浪費大国になっているのです。そのことをどうして質そうとしないのでしょうか。
     タヌキ汁を頂きつつ、ひとつの命の尊さ、そして何よりも命を頂くことの有難さを実感いたした次第です。

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      • 2018.12.16 Sunday
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